平穏という言葉は僕には存在しない

信念のドラゴニュート

7話 ラーメン屋はいつも元気

「ちなみにみんなはどこ中だった?」

 そんなことを言い出したのは、みなさんお察し完全陽キャの百木さんです。あとどこ中ってなに?ピカチュウの仲間なのかな?

「私と楓は同じ第3中だよー!」

「ちなみに俺は2中な。森山は?」

 おお、何にも言ってないけど勝手に自分の番が回ってきた。すげえ、百木さん半端ないって!

「俺は5中なんだけど、この学校に5中の人いないんだよなー。」

「まあ5中だからなー」

 ・・・なに、そんなに5中って評判悪いの? それともなんか恨みでもあんの? 

俺は特に母校への愛なんてないからなんと言われようと知ったこっちゃないんですけども。

「いや5中ってさ、すげえ問題児いたらしいじゃん。」

「詳しく教えてくれ。」

 なんか思い当たるような・・・

「なんか校長の机に自分の担任のニセ辞表を乗せた奴がいるとか・・・」

 ・・・あー、あれね。その辞表マジで通っちゃって、担任が顔面蒼白になってんのは良い気味だったなー!

「私も聞いたことある! ドアの金具を外して廊下側にドアが倒れて先生が危うく下敷きにされそうになったんだって!」

 あれは定規がなかったから仕方なくドアのレールを取ったのであって決してわざとではない・・・と思う。

「森山はそいつが誰か知ってる? 」

 結構身近にいるかもしれないよ? いやこれほんと。

「いや知らないけども・・・」

「それ森山じゃない?」

 俺になんの恨みがあるんだ柳瀬ぇ!しかも何を根拠に言っ「友達がそれ森山じゃんって言ってた。」てるのかな、って情報源クラスメイトかよ!

「そうなの?」

 みんなが好奇の目を向けてくる。見せもんじゃねえぞ俺は!

 しかし柳瀬によって丸裸にされてしまった俺は弁解のしようがなかったのであった。(他人事)

「ま、まあ・・・」

「いやまじかよ! 伝説のイタズラ魔と同じクラスなんてそうあるもんじゃないよな!」

「私の学校生活、どうなっちゃうの・・・?」

「ちなみに、クラスメイトから聞いた、って奴は嘘」

 まず、伝説って言われるイタズラ魔なんてそういるもんじゃないし、それ俺の台詞だし、お前はめやがったなクソ野郎!じゃあ俺ただ墓穴掘っただけかよ。人生のバカヤロー!

「ちなみに私は森や・・・」

「お、ラーメン屋着いたか!」

 柳瀬がなにか言いかけた時に百木がラーメン屋到着を知らせる。いや腹減ってんだけど、柳瀬が何を言いたかったかすんごい気になる!

 そんなこともラーメンを食べたら全部忘れてしまった。いやここのラーメンめっちゃ美味しい。何が美味しいかって言ったら・・・分かんないや(^ω^)。

まあそんなこんなで腹が膨れたところで今日は解散となる「おい森山詳しく聞かせろよ!」・・・訳がないのであった。

そして俺ら4人組は近くのカフェに入ることにした。






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