ゲーム持って異世界へ

ユリカ

◆◆八十階層〜九十階層攻略だ!(多分)

翌朝──
ゴゲェーゴッゴー!!!ゴゲェーゴゴッー!!!
「───朝か……いつも思うが鳴き方が鶏じゃない…見た目は鶏なのにな〜魔物だからか?」
まぁ…それは置いておいて、今日も一日頑張るか!
んっ〜!と伸びをする。
「は〜や〜と〜〜!グッドモーニング〜!!」
扉をバンっと激しく開けて清々しいまでの笑顔を浮かべた光一が入ってくる。
「«稲妻(ライトニング)─稲妻─稲妻…»」
「うおっ!?ちょっ!危なっ…!?」
「なんだその女子高生が幼馴染の部屋に朝起こしに来るような入り方は…」(ꐦ꒪⌓꒪)
「わっ悪かったって!!まじでッ!だっだから魔法!止めてくれ!」
「一発でも当たれば止めてやる…大丈夫さポケ〇ンのピ〇チュウが放つくらいのやつだ、死にはしないだろ?」
と言いにっこりと爽やかに笑い魔法を準備する。
「いやそれ常識的に死ぬから!10万Vなんて受けたら死ぬから!?」
「«稲妻»«稲妻»«稲妻»」
「«せっ…聖剣!»」
光一は無造作に飛んでくる稲妻に慌てて聖剣を召喚する。«稲妻»は聖剣によって全て受けられ光一に届かなかった。(・д・)チッ
「颯斗!今心の中で舌打ちしただろ!」
「なぜ分かった!?」
「顔に出てるんだよ!それと聖剣で受けたんだから当たったも同然だろ?もういいだろ!?」
「しょうがない…」
「朝っぱらから大変な目にあったぜ…ふぅ」
事を起こした元凶がそれを言うのか普通…
まぁ光一だしな…バカだしな…いいか
「俺は朝食食べてくるけど光一はどうするんだ?もう食べてきたのか?」
「食べてきたが食べる!此処の料理は美味いからな!」
こうして話しながら俺と光一は食堂に降りて行くのだった。
なんか…違和感がある…

食堂──
「ハヤトさん!おはようございます!」
「おはよう、シー。今日は光一もいるがいいか?」
「大丈夫ですよ〜」
とシースはどうぞと仕草をする。
「飯だ飯だ!」
「あ…委員長と副委員長が居ない」
「花美と翠なら友達と喋ってたから置いてきたぞ?」
それでか!それで朝の行動を止める奴が居なかったのか!?最近は光一のお守り係をやめれたと思ったのに…ε(・д・`*)ハァ…
どうせ何も言わずに出てきたであろう光一を見ながらそう考える。
「ん?早く選ばないのか?」
「じゃあ…日替わり定食で」
後で城に呼びに行くか…いや来てくれる事を願うおう…めんどくさいし
委員長達が来る事を願いゆっくりと朝食を食べる。
光一はスタミナ定食を頼んでいた。
「良く食べれるな…」
「これくらい余裕だろ?モグモグ…」
「朝飯は食って来たんだろ?それでよく入るよな」
と目の前でガッツリと二回目の朝食を摂る光一に呆れの目を向けそう吐く。
「城の朝飯は少な過ぎる!親父さんの飯の方が美味しいし腹に溜まる!」
と光一は断言するが、城にいた時俺は少ないとは思わなかった。てか多すぎるくらいだった。それが少ないという光一の腹はどうなっているのどうなっているんだ……
あと城の料理人に謝れ、親父さんの飯が美味いのは同意だが城の料理人の料理も十分に美味いぞ!
まぁそんなこんなで朝食を終え、食後の休憩をしていた。
「居ました!」
「やっぱり此処に居た…」
委員長と副委員長が光一を見つけてそう言う。
「よう!よく分かったな!」
「"よう!"じゃないでしょ!どうして何も言わずに来てるんですか!」
「報・連・相…大事!」
慌てて探しに来たのか息が上がっている委員長と副委員長。光一がすまん…
「委員長も副委員長も此奴が迷惑かけて済まないな。代わりに何かあれば言ってくれ。」
「はい、何かあれば頼らせて貰います。」
「うん分かった…」
「颯斗は俺の母親か!?」
「まぁ…光一の母さんに任されてはいるな。任されたくないけど…」
「まさかの母ちゃんから認定済みだと!?」
ずっと光一がツッコミ役に回っているがそこは気にしないでおこう…さて委員長と副委員長の息も整った事だしダンジョンに向かうか。
「よし、ダンジョンに行くか」
「目指せ四十回層ボスのクリア!おー!!」
「「ぉおー…」」
俺と光一達のパーティーはダンジョンに向けて馬車乗り場まで行くのであった─。


ダンジョン四十回層ボス部屋前───
「それじゃあ何時もの様に余りにも危険にならない限り見守っているからな」
「おう!任せとけ!」
「大きい兎ですよね…うぅ…可哀想です〜」
「……ン…」
光一はやる気が入っているとして、委員長と副委員長が大きい兎と聞いて倒せるかどうか自分の心と闘っている。
……大丈夫だよな?きっと手助けしなくても大丈夫だ!うん!
「開けるぞー!」
と光一がいいボス部屋の重い扉を開ける。


ボス戦開始──
「花美!翠!フォーメーションAだ!」
「はい!」
「分かった。」
説明しよう!フォーメーションAとは委員長が光一と副委員長に支援魔法を掛け、光一が真正面から攻撃を仕掛け壁役となり、副委員長が急所を狙って攻撃をする事だ!
ひとつ言っておくがこれ以外のフォーメーションはない。要するに光一がこの呼び方がかっこいいからと付けたものだ。
要約するといつも通りの態勢と言う事だ。
委員長は遠距離攻撃を仕掛ける時も少し躊躇いが見られる、光一は…普通に戦ってるわ、副委員長は"…ごめん"を連呼しながらも攻撃をしている。
何とか倒せそうだな…レベル的には問題ないんだがな笑
しかし…
「ずっと思ってたがなんで三人チームなんだ?他にもチームに入りたいって言うクラスの奴らがいただろうに…」
とふと疑問に思った。
──また聞いてみるか。
お?そろそろ終わるな
「キュイイイイイイイイイーーー!!!」
「倒れたか!?」
「うぅ…兎さんごめんね…」
「ごめん…進むため」
ふわふわの毛皮とうさぎの肉をドロップした
「──委員長と副委員長大丈夫か?」
「この毛皮は売りません…」
「賛成…」
ふわふわの毛皮を抱きしめながらそう言う委員長と副委員長。うん…大丈夫じゃ無さそうだ…
「よく分からんが、俺は花美と翠が言うなら良いぞ?」
と今の状況をよく理解していない光一はそう言う。
その後俺達はボス部屋を出て安全エリアで休憩をとることにした。

ここら辺で光一達のレベルを確認しておくか─

────────────────────
うん!話が進まない!(笑)

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