ゲーム持って異世界へ

ユリカ

◆◆光一達と四十階層ボスへ(の前に)〜Part1

「光一~委員長~副委員長~おは〜(*´︶`*)」
「はよ~颯斗 今日は元気だな?」
「おはようございます(^^)」
「ん……おはよ…。」
と俺達はいつもと変わらずギルドで朝の挨拶を交わす。
「やっとボスに行けてさ〜気分爽快やる気いっぱい的な?」
「なんだよそれ……(笑)てかその顔やめろよ、すげぇにやけてんぞ(笑)」
と光一が突っ込む。
何!?そんなににやけていたのか!俺の顔!
元に戻れ~元に戻れ~とむにむにと顔を触る良し戻っただろう
「いつもの颯斗に戻った」
「ですね」
「ん…。」
よかった元に戻ったらしい。
砂漠地獄から解放され、ボスも倒せてにやけていたらしい。今度からは気をつけないとな。
「さて、行きますか!」
「「「おー!!」」」
とやる気いっぱいでギルドを経とうとしたその時。
『大変だーーーーーー!!!!!魔物の群れが攻めてくるぞーーーー!!!!』
とギルドに飛び込んできたスタークとその仲間たちがそう叫んだ。
五月蝿いな……。
あっ…倒れた。よく見たら全身傷だらけでボロボロだった。
だから上級ポーション掛けてやった。後で金は払ってもらうつもりだ。
「う……俺は……」
「大丈夫か?スターク」
「ハヤト…大変だ……魔物の群れが森から攻めてくる……。」
とスタークは言ってまた気絶した。
他の奴らもまだ気絶している。
「エミリさん 森から魔物の群れが攻めてくる様です」
「ギルマスに伝えてきます!」
とエミリさんは俺がそう伝えると駆け出して二階に行った。
暫くするとエミリさんが紙を持って降りてきた。
「緊急クエストです!Dランク以上の方で報酬は魔物討伐×金貨1枚!!Eランク、Fランクの方は住民の避難の手伝いを!勿論報酬も出ます!Bランク以上の方は強制的に参加してもらいます!」
とエミリさんは声を張り上げて告げる。
冒険者達がざわめき出した。
「遠視スキル持ちの者に今確認させた…魔物の数、約十万 あと二時間程でこの街に到着する!これは王都の騎士団から二千人、冒険者で言うDランク、Cランク以上の騎士と合同で討伐をしてもらう!集合場所は北門だ!」
とギルマスが二階から降りてきた。
冒険者達は“十万…”“どうする…”とヒソヒソと聴こえる。
まぁ…この街に居る冒険者は王都なだけに六千人弱、その内Cランク以上は三千人強、Dランクを合わせると四千人くらいって前にエミリさんから聞いた。しかし国の騎士団二千人か……微妙な数だな。
「ハヤトは強制的に最前線で参加してもらうからな。これはギルマスと王様からの命令だ。」
「んな!?」
ギルマスめ……王様に俺の事話していたな……!!
「知ってるぞ。本当はお前が勇者の一人で、すげぇ強いって事をな 後お前Bランクだろ?」(。-∀-)ニヤ
と俺だけに聴こえるようにギルマスは言ってくる。
「分かったよ…出ればいいんだろ!出れば!てかいつBランクになったんだよ!?俺知らされてねぇぞ!」
もうやけくそだ!こんな事になったのも魔物群れのせいだ!全部倒す!
「言ってなかったか?それはすまん。それと勇者一行も出てもらうそうだ。」
とギルマスは言う。
何その軽い感じ!?普通言い忘れるかよ!?うん!この話は後日ゆっくり詳しく話そう!よし決めた!
ん?勇者一行?…って事はクラスの奴らが出てくるって事だよな…めんどくせぇ。
いや待てよ…あの装備で行けばいいんじゃね?顔見えないし
「さて…俺は先に行って準備してくるわ。光一達もクラスの奴らの所に戻らねぇと行けないだろ?」
「おいっ!!颯斗!?」
と光一が叫んでいるが気にしない。
俺は行かなくていいのかって?行かなくていいさ。光一と委員長くらいしか向こうで話した事ないしな。今は副委員長も話すけどな。
ぼっちだからじゃねぇぞ!
ただ単に話す機会が無かっただけだ!(※ずっとゲームしてたから)


ギルドの路地裏──
誰もいないな?
と辺りをキョロキョロしてみる。
「〔黒いマント〕と〔怪しい仮面〕を装着!」
これで誰だか分からないだろ。
このフード付きマントと仮面はハロウィンのイベントで出るアイテムでほぼネタ装備。
残しといて良かった〜。ありがとう昔の俺。
「剣も替えねぇとこれは目立つからな」
と俺はミスリル製のレイピアをアイテムボックスから出す。
こいつ自体の攻撃力は愛剣の半分もないけど、俺の攻撃力で何とかなるだろ。
その代わり素早さが+15%だ。
「そろそろ集まっているだろうし行くか。」
と俺は路地裏を出て集合場所に向かった。

北門─
結構な人数がもう既に集まっていた。
皆それぞれ武器の手入れや回復等のアイテムの在庫を確認している。
ギルマスが集まった冒険者達に配置などを話している。
「たく…ハヤトは何処に居るんだ…。」
「此処にずっと居るぞ」
と仮面で少し声がくぐもる。
「っわぁっ!?なんだその格好!」
真後ろからそう声を掛けると普通に振り向いて驚くギルマス(笑)
「クラスメートに見つからないため? 後が面倒だからさ」
「そう言うと思ってハヤトお前は勇者一行とは別の配置にしといたぞ。」
「ギルマス…お前は神か…神なのか…」
と俺はギルマスに手を合わせて拝む。だって嬉しいじゃん?光一達以外と喋らないといけなかったらどうしようって思っていた所だ。
ギルマスマジでありがとう!
クラスの奴等以外となら喋れるのかって?
強いていえば喋れる。てかあいつらと喋るより楽、だって冒険者だぜ?荒くれ者の集団だ、気を遣わんくていいから話せる。
「手を合わせてないでさっさと行けよ」とギルマスに急かされたので向かう事にした。


「スタークじゃねぇか!お前も来てたんだな。」
と俺は仮面を外して、座って剣の手入れをしているスタークに声を掛ける。
「あぁ…ハヤトが俺と仲間にポーションかけてくれたんだってな、礼を言うぜ。」
「代金はギルマスにもらう予定だけどな(笑)それより他の仲間は?」
「あいつらはまだDランクになったばかりのひよっ子だったからな。 住民の避難誘導に向かわせた。」
スタークはそう言った。
スタークがBランクだから全員Bランクかと思ってたが違ったんだな。
まさか新人を育てていたとは…スターク顔に似つかず良い奴だったんだな。
と関心する俺。
「じゃあ今は一人なんだよな?俺と組まねぇ?」
「あぁ…一人だ。 いいのか?」
「俺も一人だしさ。」
こうして俺とスタークはパーティーを組んだのだった─。


───────────────────
颯斗「何話終わったような終わり方してんの!?まだ戦闘にも入ってねぇだろ!」
作者「え~カッコイイじゃん笑 じゃあ~次回に続く!って言っといて~」
颯斗「まさかの丸投げ!?」
と颯斗が突っ込むが、去る作者……。
颯斗「っておい!待てって!……じっ、次回に続く!」
と颯斗は言い放ち作者を追って出て行くのであった─。
では次回戦闘入ります(笑)

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品