ゲーム持って異世界へ

ユリカ

◆◆八十階層に向けてその4~

さて…
…………
………
……
…って!?
「暑っ!?砂漠ってこんなに暑いのかよ!?」
と俺は着ていたモコモコのコートを脱いで焼けないようにフード付きの丈の長いポンチョを着る。
「だからか…アバターのHPが少しずつ削られていたのは…しかもあの赤い炎の様なマークは暑いダメージ?を表していたんだな」
と一人納得する俺。
まぁ…行きますか


……
……
…………二時間後
「ぜぇ…ぜぇ…クソ暑ぃ~…」
と俺は砂漠の中を迷っていた…。
動くとマジ暑いし早く抜けてぇのに砂漠ってのは目印がなんもねぇしほんとマジ勘弁してくれ…。
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名前スコーピオン
種族サソリ
レベル67
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名前スコーピオン
種族サソリ
レベル68
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名前スコーピオン
種族サソリ
レベル66
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名前スコーピオン
種族サソリ
レベル69
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……15体
砂がもこっと膨れ上がり中からサソリの群れが現れた。
「さっきから…サソリサソリってここはサソリしか居ねぇのかよぉおお!!」
と俺はこの暑さでイライラを募らせ遂に爆発した……。
サソリを無心に狩りまくる俺。
どんどん、どんどんサソリが倒されドロップ品に変換されていく。
ドロップ品
毒針×8
サソリの皮(結構硬い)×4
「これじゃぁ階段にたどり着くまで気が持たねぞ…何か…涼しくなる方法ないか…何か…」
と俺は水を飲み喉の乾きを潤す。
水……?水…ミズ…water……ァああ!?
あるじゃん!オアシスが!?
アバターで迷子になって歩き回ってた時見たつけたじゃん!
あの時はへぇ~オアシスがあるのかって通り過ぎたけど今は生身=涼める!
「確か…」
と俺はマップを操作してオアシスの場所を探す。
「よし…いざ癒しのオアシスに向けて!」
と俺は気合いを入れ直し歩き出した。
が─────。
「だーかーらー!!サソリばかり出てくんじゃねぇええええええっ!!!」
とオアシスに着くまでサソリの群れが俺に何度も何度も押し寄せその度に倒していった。
不幸だ……。

「ゼェ……ぜぇ……つ……着いた……。」
と俺は湖の前まで行き力尽きたように前のめりに倒れ込む。
体力的には大丈夫なんだが…精神的にはもう無理限界…。
サソリ怖い:(´◦ω◦`):ガクブル
「涼しい…」
と涼む俺。
湖の近くは砂漠の中に較べて格段に涼しかった。
さて…湖にはモンスター居ないよな?
とマップでモンスターの存在を確認する。
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名前シャイフィッシュ
種族魚類
レベル5
*害がないモンスター
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×いっぱい
害がないんだったら泳いでも大丈夫だな
と俺は服を脱ぎ捨て湖に入って泳ぎ出した。
「はぁ〜気持ちぃ〜」
とぷかぷかと浮かんでそう俺は言った。
涼んだ事だしそろそろ行くかと俺は思い岸の方にまた泳ぎ出した。
「ふぅ〜そう言えばここの魚って美味いのかな?」
とふと疑問に思った。
俺が泳いで近づくだけで直ぐに逃げていくけど釣れるのか?
確か…釣竿が──あったあった。
「この前とくに必要も無いのに黒でかっこよかったから買ったんだよなぁ〜まさか役に立つとは…(笑)」
と俺は針にアイテムボックスに入っていた生肉を細かく切って付ける。
「ほいっ……と。」
と軽く湖に投げ入れる。
────
───
──。
チャプン……!
「お?かかった!」
と素早く釣竿を引く。
おおっ!以外とでけぇの釣れたぜ!
あ……これって倒さないといけないのか?
ピチピチ…
……ピチ
…バタ。
勝手に死んだーーーーー!!!!?
ドロップ品
魚の身(何故か葉っぱに包んである)
「もしかして…水から出るとダメージ受けるのか?魚だけに?」
と疑問に思いながらも暫くの間夢中になって魚を釣り続ける俺であった。

(※ あれ?階層進まない(笑))

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