ゲーム持って異世界へ

ユリカ

◆◆ブラックベアーの肉でパーティー〜




パーティーってよりか宴会です…
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ギルドに戻った俺と光一達はそこで別れ、
俺は昨日取った素材を交換してからギルドを出た。

さて…ライはもう来ているかな?
と俺は宿屋の扉を開ける。
「おっ!ハヤト帰ってきたか!」
と池の魚を眺めていたライが俺が入ってきたのに気づき手を振ってそう言ってくる。
「やっぱりもう来ていたのかライ、結構待ったか?」
「いや、俺も数分前に来たとこだ それよりハヤト庭の方に行ってみろよすっげー騒がしいぜ」
とライは何故か楽しそうにそう言って庭がある方を指差す。
何だろ?…行ってみるか
と俺は歩いていき庭に出る為の扉を開ける。
そこではこの宿の宿主の親父さんとその奥さんのルーシーさんとシーが居てこの宿に泊まっているであろう冒険者の人達などが集まって居た。
「わりーなハヤト、俺とお前の話を聞かれていたらしい」
と親父さんは俺が入って来るなりそう誤ってきた。
成程…俺が親父さんに厨房でブラックベアーの肉を料理してくれって言っていたのを誰かが聞いて広めたんだな…まぁ丸々一体有るから大丈夫だがな。
「どっちにしろ肉の焼ける匂いで集まってただろうし気にしなくていいぞ それよりも親父さんは解体とか出来るよな?」
「もちろんだ」
と親父さんは返してくる。
なら丸々一体出しても大丈夫だな…と俺はアイテムボックスからブラックベアーを丸々一体出す。
『すげぇ…』『これがブラックベアーか…』
『大物じゃねぇか…』『初めて見た…』などなど周りの者達から聞こえてくる。親父さんも目を見開いて固まっている。ライは苦笑いを浮かべブラックベアーを凝視している。
「親父さん早く解体して肉を料理してくれ」
「……あぁ…分かった」
と俺が声をかけると我に帰った親父さんは包丁を出して解体を始めた。
数十分すると皮と肉とに分けられ綺麗に並べられた。
綺麗な包丁捌きだったなぁ…あれはプロ並だな多分…!
「串刺しの棒を持ってきてくれ」
と親父さんはルーシーさんに言うとルーシーさんは厨房の方に小走りで走っていった。
串刺し棒を持ってルーシーが戻ってくるとそれを親父さんは受け取りブロック上に切った肉を串で刺して香辛料(多分 こしょう)をまぶしていく。
それを起こした火の周りに並べてこんがり焼いていく。
いい匂いがして来たぞ…この匂いは食欲をそそる匂いだ
「焼けたぞハヤト」
と親父さんは俺にちょうどいい具合に焼けた串刺しを渡してくる。
では…mgmg…う、旨い!なんだこの肉は!口の中で蕩けたぞ!
「どうだ旨いだろ!ハヤト!」
とライも肉を食べながらどうだと聞いてくる。
ああこれは確かに旨い!また取りに行くか、親父さんに料理は作ってもらってアイテムボックスに入れておけば何時でも食べられるしな!
一通り串刺しが焼くのが終わると厨房に行ってしまった親父さんが木箱いっぱいに野菜等を入れて持ってきた。
親父さんとルーシーさんがてきぱきと動き数十分すると野菜とお肉たっぷり炒め、ステーキ、ローストビーフ、ビーフシチュー…などが机の上に並べられた。
今日は食うぞ~!
と俺は肉料理を食べまくった。
「ははははッ!ハヤトも飲めよ!」
とライが酒が入っているであろうグラスを持って近づいてきた。
「ライもう酔っ払ってるのか、飲み過ぎると明日が辛いぞ」
と顔を真っ赤にして酔っているライにそう忠告をする。ライは“大丈夫だって!”と言ってまた飲み始める。
この世界では年齢制限は無いし少しぐらいお酒飲んでも大丈夫だろと俺も渡されたグラスに入ったお酒を少し飲む。
「旨い…それと意外と甘い…?」
「旨いだろ それは甘いフルーツを搾った汁が入れてあるんだ 」
と甘さの秘密をライは言ってくる。
それで甘く感じるのか…これだったらまだまだいけるな 飲むぞ~!
と俺達は料理が無くなり酒も無くなるまで
パーティー元いい宴会は続いた。(要するに深夜まで騒いでいたのだ)


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