ゲーム持って異世界へ

ユリカ

◆◆また面倒なことに…2〜

「へぇーここがギルドか!すげぇー!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」
「光一…騒がない」
「そうですよ光一君、もう少し静かにしようよ」
と聞き覚えのある声が入口付近まで聞こえてくる。
他のは…知らん、だがクラスの奴らだろう…
「おい…光一うるさいぞ」
と俺は騒いでいる光一に後ろから声をかける。
「颯斗!久しぶりだな!元気にしてたか!」
と俺に気付いた光一は子供かと思うくらい手を大きく振ってくる。
「だからうるさいと言ってるだろ…」
「っ痛って!」
と俺は光一の頭を叩く。
「これで静かになったか」
「颯斗!痛てぇよ!」
「もう一発行っとくか?」
「いや…ちょっ勘弁してください!」
ともう一発叩く素振りを見せると光一は手を合わせて勘弁してくれと言ってきた。仕方ない…
「で…何で光一お前がここに居る…?」
「お前に会いに……ってのは序でそろそろ俺達もダンジョンに潜ってモンスター退治をしてレベル上げをする様にと王様が言ったんだよ…だからその拳を閉まってくれ…」
と冗談を言いそうだったのでまた叩く素振りを見せると正直に話してくれた。
「光一が静かになった…」
「光一君を静かに出来る人がここにいるなんて…」
と光一が連れていた二人の女子がぼそぼそと言っている。
「もう一つ、あいつらは誰だ?」
と俺は二人を指差して光一に聞く。
「颯斗知らないのか…委員長の花美と副委員長の翠だぞ…」
「委員長と副委員長か…」
一応鑑定してみるか…
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名前花屋 花美(はなや はなみ)
種族 人間
Lv5
HP1200
MP2500
STR250
DEX260
VIT300
AGI280

称号
魔法使い・委員長・世話焼き

スキル
火魔法初級
           中級
水魔法初級
           中級
聖魔法中級

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称号に世話焼きって…

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名前泉野 翠(いずの みどり)
種族人間
Lv6
HP1800
MP1700
STR320
DEX300
VIT350
AGI350


称号
賢者・忍者・マイペース


スキル
闇魔法初級
           中級
ナイフ中級
双剣    中級

ユニークスキル
影操り・影渡り

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忍者?マジで…
「光一のステータス見せてくれ」
「いいぜ!少しレベル上がっただけだけどな!」
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名前 神谷 光一
種族 人間
Lv7
HP 3000
MP 2500 
STR 590
DEX 450
VIT 440
AGI 490

称号
勇者・モテル者

スキル
聖剣召喚
剣術
火魔法耐性
火魔法中級
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「前よりは強くなったんだな」
「見せたんだから颯斗のも見せろよ」
「いいぞ、ほら…」
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名前 早瀬 颯斗
種族 人間
Lv58
HP  6900     (45万)
MP 4900      (46万)
STR 5580(15万)
DEX 4500(20万)
VIT 4680(25万)
AGI 3700(24万)

称号
勇者の友達

スキル
鑑定(看破)隠蔽中
(魔法創作)  隠蔽中
(隠蔽) 隠蔽中
片手剣
両手剣
(二刀流)隠蔽中
(いろいろな魔法 )隠蔽中
風魔法

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「・・・・・・・・。」
「凄いだろ?」
と俺は光一を上から目線で自慢する様に言う。
衝撃が強過ぎたのか項垂れている光一…
「大丈夫か?」
「……………決めた」
「は?何を決めたんだ?」
俺の疑問に答えずに光一は受付所の方に歩いていった。
だから何を決めたんだよ!教えてから行けよ!
「あのさっき出した依頼颯斗に渡してください」
「ハヤトさんにですか?」
とエミリさんが聞き返す。
「光一…さっきからなんの話をしているんだ」
「ダンジョンに潜るってさっきも言っただろ?だからダンジョン内の案内をしてくれる人を雇おうとしたんだよ」
「その依頼を俺がする事になるのか?」
「そう言うことだ!報酬も結構いい値だぜ」
「ほぅ…そこまで言うなら受けてやろう…エミリさん俺その依頼受けます」
「わっ分かりました…ギルドカードの提示をお願いします」
と俺と光一が話しているのをただ呆然と聞いていたエミリさんは慌ててギルドカードの提示を要求してくる。俺がギルドカードを渡すと奥に入っていった。
「何日から行くんだ?」
「明日からだな!よろしく頼むぜ!」
「朝から行くのか?」
「朝からだ!」
「じゃぁここに9時集合な」
「おう!」
「ハヤトさんお待たせしました」
とエミリさんがギルドカードを持って戻ってきた。
「ありがとございます、今日受けたブラックベアー討伐の依頼報告してもいいですか?」
「たくさん狩りましたか?」
俺がその質問に“はい”と答えると此方に来てくださいと言って受付所に入る為の扉を開けてくる。
「ちょっと行ってくるわ」
と光一に伝えて中に入っていく。
連れてこられたのはだだっ広い部屋だった…
「ここは?」
「ハヤトさん専用の鑑定部屋です」
「………」
「ここに出してくれませんか?」
エミリさんは言ってくる。
「あぁ…」
と俺は言われるままにブラックベアーを出していく。
「えっと…十四体いるので金貨二十八枚ですね!素材の報酬は明日になりますけどいいですか?」
「あっ…はい大丈夫です…」
初めは驚いていたエミリさんは免疫がついたのかこれだけの量を出したのに驚かなくなった。
エミリさんが先に行ってて下さいと言うので俺は来た道を戻っていく。
「お?帰ってきたか」
「光一待っていたのか?」
「待っていたのかじゃねぇよ…これから暇か?」
「暇じゃない」
「そこは暇だけどとか言うところだろ!」
「暇だったらなんなんだ?」
「暇だったら美味いスイーツがある所に行こうかなぁと思ってな」
「早くしろ行くぞ」
「おいっ…待てよ!花美、翠行くぞ!」
「えっ…待ってくださいよ」
「待って…」
と光一達が俺の後を追って走ってくる。
「その店に早く案内しろ」
「はぁ…こっちだ」
と光一が呆れた顔をして案内を始める。
さぁ…どんなスイーツがあるのかな…

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