ゲーム持って異世界へ

ユリカ

◆◆ギルドだ〜

此処がギルドか~まさにザ・ギルド!って感じの所だな
すっーげー中が五月蝿いけどどうするか…入っていざこざに巻き込まれるのもめんどくさいし、かと言って此処で待っているのも暇なんだよなぁ…
「(-_-;ウーン……そうだ、ゲームして待ってれば良いじゃん…」
と俺はポンっと手を叩いてひらめく。
起動っと…
昨日の夜寝ずに(まぁ…深夜二時くらいまでだが…)ゲームをし続けた結果、なんと四十階まで来たのだ!三十一階からは壁が氷で凍っていて、ホワイトウルフやホワイトトード、アイスゴーレム、フロッグ、イモリ、ホワイトラビットなんかが出てきた。いわゆる水系(氷系も)のモンスターだな…そこで俺はボスは水系の何かだと推測したんだ!
フフフフフ…待っていろよボスモンスター…と俺は笑を浮かべてボソボソと言う。(※本人は気づいていませんが…周りの人から変な目で見られています…怖いですね…)
「さて、今度はどんなボスが出てくるんだ…楽しみだ…」
「・・・・でかい白うさぎだと…」
名前はビックホワイトラビットだ…絶対ふわふわで気持ちよさそうだなぁ…でも倒さないと次行けないんだよなぁ…
ポチッ…
ブレイクスキル二連続!
発動!
「半分ちょいか…」
これで決める!
トリガースラッシュ!
ズバズバズバズバ…とゲームと同じように剣の音が聞こえる。
キュイーー!と鳴いてビックホワイトラビットは倒れた。
ふわふわの毛皮とうさぎの肉をドロップした…
「ふわふわの毛皮キタ━(゚∀゚)━!」
と俺はゲーム機を持った手を高々と上げて喜んだ。
アイテムボックスから取り出しっと…
モフ…モフ…やばいこれはハマる…気持ちいし指触りもサラサラしているし、真っ白だ。

……
………
…………
……………数分後

「ふぅ~気持ちよかった…今度は小さいホワイトラビットをテイマーでもしてみるか…」
と白うさぎの毛皮をアイテムボックスにしまいながら俺はそう呟く。
すると…

ドカンーーーーッ!
と扉を破って人が中から飛んできた。
あっぶねぇ…後少しズレてたら当たっていたぜ…
「さて、入るか」
中に入ると受付の女の人?が拳を前に突き出した状態で立っていた。まぁ…気が付くと思うがその人がさっきの人を殴って飛ばしたんだろう…怖っ…
そしてこちらに気づいたのかコツコツとヒールを鳴らして寄ってきた。
「お見苦しい所をお見せして申し訳ありません、お怪我はされていませんか?」
「だっ大丈夫…です!」
近いッ…俺は女性免疫が無いんだよッ…
「依頼を受けに来たんですか?それとも冒険者登録ですか?」
と女の人は次々と聞いてくる。
「とっ…登録の方です…!」
“それではこちらにどうぞ”と言って手招きしてくるので付いていく。
「ココにお名前、歳、性別、戦闘スタイルをお書き下さい、名前は偽名でも構いませんよ」
と紙とペンをその人は渡してきた。
俺こっちの字余り書けないんだけど…これって書いてもらえたりするのか?
「あの、代筆って頼めますか?」
「いいですよ、ではお名前からどうぞ」
と言って女の人は俺が言った事をスラスラと紙に書いていく。
「ありがとうございます」
「いえいえ、それではこのカードに一滴血を垂らしてください。」
と銀で出来ているカードと血を垂らすために使う細い針を渡してきた。
針を刺すのは少しチクッとしたが痛くは無かった。血を垂らすとカードが光ってから字が浮かび上がってきた。
「これがギルドカードになります。今からギルドカードランク制とその使い方を説明します。ギルドにはランクによって受けれる依頼と稼ぐ量が違います…ランクはFから始まりE.D.C.B.A.S.SS.SSSとなっており、一つ上のランクまでしか依頼は受けれません。例えばFランクだと、薬草採りや街の人の仕事の手伝いなどです、Cランクくらいになりますと討伐依頼の数が増えてきます。Aランクからは指名依頼が発生します…これがランク制の説明になります…宜しいでしょうか?「あぁ…」それでは次にカードの使い方を説明します。ギルドカードは本人以外が使おうとすると消滅します…失くしてし待った場合再発行をしてもらいます、そしてギルドにはギルド銀行とゆう物があります…どのくらいの額が入っているか確かめる時はギルドカードを見てもらうかステータスを見てもらえれば所持金の額が分かります。そして討伐したモンスターはギルドカードに記されます…宜しいでしょうか?それとギルドでは喧嘩又は仲間同士の争いには干渉しません」
「あぁ…分かりました。」
要するに、喧嘩は勝手にしろ、責任は取らんとゆう事だな。
「ようこそ冒険者ギルドへ!それではよい冒険者生活を!後私の名前はエミリです。」
とエミリさんがニコッと笑って言う。
可愛い過ぎだろ…
「ありがとうございます…それで…その…素材交換ってどこですればいいんですか?」
「素材交換は此処で出来ますよ、出して貰えますか?」
とエミリさんがバスケット程の大きさの入れ物をどこからか持ってきてそう言う。
小さっ!これだったら魔石くらいしか入れれねぇじゃねぇか…まぁ…いっか
と俺は思ったが魔石だけを出せばいいと考えゲーム機のアイテムボックスから1枠分の魔石をまず出した。
「えっ・・・・・・・・」
と魔石を出して入れた瞬間エミリさんが驚嘆して固まった。
「あの、大丈夫ですか?」
「・・・・・ふぇっ!だっ大丈夫です!ちょっ…ちょっと待っていてください!」
と戻ってきたエミリさんがバン!と机を叩いて二階に上がっていった。
なんだったんだ…びっくりしたぜ…
と俺はいきなり飛び出して行ったエミリさんの後ろ姿を眺めていた。



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