読書家は最強スキル

ヤミカミ384

第1章 4冊目 可能性




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はッ!

「どうやら寝落ちしてしまったようだな・・・」

寝ぼけている頭を振って覚醒させる。

「何か忘れているような・・・・」

うーーーーーん・・・・・・あ。

「やってしもうたーーーーーーーーー!!!!!!」

疲れていたから寝てしまったぁぁぁぁ!!!!
人生で二番目ぐらいにヤバい事をしてしまった!!!
え?一番目は何かって?それはもちろん・・・・話せるはずないじゃないか。
それはともかくクラナさんはどこに・・・・・

ガチャリ・・・・

「おや、もうお目覚めでしたか。」
「クラナさん!」
「はい」
「すいませんでしたぁっ!!!」
「いえいえ。昨日は皆さんも召喚などいろいろあって精神的に疲れていたのでしょう。
眠ってしまったのも仕方ないですよ。あ、本はそこの
テーブルの上に置いてありますので。」

ヤバい。出来る人過ぎる。

「あと30分程で朝の集会と朝食になりますので。」

昨日のことがなければ。

今更感がひどい。

「わかりました。一冊だけ読んで行きます。」

クラナさんが行ったあと、本を開いて読む。

「ゴブリンでもわかるスキル……ねぇ」

まるで元の世界で売られているようなタイトルだ。

「それよりも中身が重要だな。」

ページをめくりつつ本の世界に没頭していくのであった。






15分後





「なんとなくこの世界の仕組みがわかったな………」

この世界ではレベルとは別にスキルというステータスが
存在している。

どんなにレベルが高くてもスキルが無かったら殆ど戦うことはできない。

しかしその逆もある。
スキルが強すぎてレベルがついていかないこともあるのだ。

「そう考えると俺のスキルは後者になるのか…
ともかく早くレベルアップをしないことにはなぁ……」

この世界に来てから思考が後ろ向きになっているな…
ポジティブにならなければいけない!

「っと、それよりも朝メシに行こう。腹減った……」





食堂に行くと、殆どのクラスメイトがいて朝メシを食べていた。

自分も朝メシを貰い座れる場所を探す。

「端っこがいいな。静かだし。」

ようやく朝メシを食べられる!と喜んで食べようとした時、声を掛けられた。

「隣いいかな?」

「私もいいかしら?」

大体いつも一緒にいる美咲と霧乃のコンビだった。

「いいけど……」

また騒がしくなりそうだ。一部からは殺人光線並みの視線が浴びせられている。
まったく朝から嫌になるよ………

そんな針の筵の中、自分に向けられていた黒い視線に結翔が気付くことは無かった…………

~閑話休題~

食事の後はこの世界についての基礎知識を習った。
大まかに説明しよう。

まずこの世界には確認されているだけで三つの大陸が存在している。
人間の多く住むこの大陸、ファドラ
亜人族の多く住む大陸、エスクス
そして魔王と魔族の住む大陸、ニルメラ

そして種族
人族
亜人族(様々な種族をまとめた呼び方)
エルフ
魔族など


そして魔法。
基本の属性が4種類




特殊属性が3種類


治癒
その他にもユニーク属性があるらしい。

今回はこんな感じのことを教わった。
情報の秘匿とかされてなくて良かったよ。





座学の後は訓練時間だった。
正直気乗りがしないが訓練しなければこの世界では生きていけない。

「割り切ってやるしかないか……」

訓練の時は一人ずつ兵士がついて教える方式だったのが唯一の救いだろう。

自分の相手の人は誰かなっと……

「お前がユイトか?」

「そうです」

「俺がお前の担当になったジーマだ」

「宜しくお願いします。」

「あぁ、そんな堅苦しい事はいい。早速だがまずは体力を見るぞ。」

「はい!」







一時間後、僕は地面に倒れていた。

「ふむ、まあまぁ体力はあるようだな。」

もちろん!あの戦いコミケを生き抜くためには体力は必要不可欠だからな!伊達に読書家をしていない。

「まあ他に比べりゃ劣るがな。」

……まあ他の皆は普通に訓練を続けているからな…

「さて、もう休憩はいいだろう。次は素振りだ。」

「はい……」

訓練用の木剣を持ち剣道の要領で振っていく。
剣も振り方は一応知っている。

何故かと言うと、霧乃さんの家は道場をしていてそこに
何度か参加していたからだ。

雑念を払いつつただ黙々と剣を振っていると、

「まてまて、その振り方だと腕を壊すぞ。」

と言われた。

「どうしてですか?負担は感じないんですけど」

「そりゃ今はそうだがその振り方は剣を引く前提のものだ。この重い西洋剣とか言ったか?は斬る剣じゃなく叩き潰す・・・・為の剣だ。そんなので手首に負担がかかるような引き戻しをしてたらすぐに手首を壊しちまうぞ。」

「わかりました。こうかな……」

「駄目だ!まだ手首を使い過ぎだ!腕全体を使え!」

「はい!」

「今度は剣に振られてるぞ!重心を下に置くよう意識しろ!」

こうして初日の訓練はひたすらに走り込みとフォームの改善に費やされていくのだった。





訓練後、やっとのことで部屋まで帰ってきた僕はベッドに倒れ込んでボーッとしていた。

「うあ~……」

なにせ身体が全く動かないのだ。まだまだ鍛え方が足りないかと反省ものである。

「まだ本が残っていたから読まないと……」

起き上がって本を手に取ると、頭が不思議と冴えていった。

「これも能力の一つなのかな?便利なような不便なような……」

ともかく今の状況ではありがたい能力ではある。

「この本もこの世界ならではだなぁ。楽しみだ。」

手に取った本のタイトルは「生活魔法入門編」

まさにファンタジーの世界そのものなタイトルだ。

表紙をめくると、基本的な詠唱からそれぞれの用途、効果、次のステップに進む為のアドバイスまで必要なことが全て書かれていた。

基本生活魔法

清浄クリーン
着火イグニッション
製水ウォーターメイキング
傷療ウーンドケア

これらがこの世界では基本的に誰でも使える魔法であるから僕の魔法練習には丁度いいと思いクラナさんに持ってきて貰った。

さて、一つ一つ読み進めて10分程で全て読み終わった瞬間、脳内に声が流れた。

『生活魔法入門編を読了しました。コピー、収蔵、製本の項目をアンロックしました。』

「な、なんだ!?」

『コピー可能です。コピーしますか?』

「とりあえず、イエスで」

『消費魔力は1です。コピー終了まで15分』

「この能力も万能ってわけじゃないのか……」

待ち時間が発生しているあたり、現実と同期している部分もあるんだな。

突然の事で驚いたが、次は軽く魔法の練習でもしようと思った時、

『生活魔法能力適正を最大値に固定、全生活魔法使用可能、魔力親和性を最大値に固定、魔力操作限界値で固定済み、オールグリーン。』

と、また響いた。

「うわ!びっくりさせるなよ! でも、今のアナウンスを聞く限りじゃ、生活魔法を使いこなせるようになったってことでいいのかな?」

これは極めて異例なことである。例えばこの世界の住人が生活魔法を覚えようとしたら最低でも一時間は掛かる。しかしこのスキルが軽く10分程で全ての生活魔法を覚え、尚且つ自在に操れるようにした事からもわかるだろう。

「だとすると、関係する本を読むだけで僕はスキルが勝手に使いこなせるようになるかもしれないのか。このスキル、すごい可能性を秘めてるんじゃ……」

と、妄想にふけり始めた時に、ドアがノックされた。





更新が遅れました。
申し訳無い。
あらすじにもあるとおり不定期更新なので気長に待ってくださいな。
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コメント

  • ノベルバユーザー86259

    面白すぎて一気に読んでしまいました。
    更新を楽しみに待ってます‼
    ぜひ小説もゲームも頑張って下さい!

    1
  • アンチ野郎

    面白い!刀のテンプレがウザイ

    0
  • ヤミカミ384

    エタってはいないです

    0
  • ノベルバユーザー1919810

    ふー!
    いいとこまできたね!!
    こっから面白くなるんだよねー!!
    みんな!たのしみにしてくれよな!!

    5
  • 素朴

    エタったと思った
    頑張ってください

    2
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