幻想妖華物語

ノベルバユーザー189431

幻想妖華物語~第二話.導き-10~

「じゃあ、次に服装を新調しようか」
 霖之介さんから武器を貰った俺と舞狸は、その言葉に首を傾げた。
 「どうして、服装を?」
 「……意味がわからない」
 「しかし、君たちの今の服装は戦闘に合わないな」
 今の俺……影都の服装は、ジャケットにワイシャツ、ジーンズに革靴というスタイルだ。
 舞狸はTシャツに短パン、素足という軽装である。
そういえば、ここに来るとき舞狸は上着とニーソと靴を脱いでいたのだった。今まで気にしていなかったが、今の舞狸は結構艶かしい。
 「「……確かに」」
 「服はこっちで用意出来るから、動きやすい服装に着替えたらいいよ。奥の部屋を使って良いから」
 「あ、ありがとうございます……どうする?」
 「……先に、影都が」
 「そうか?じゃあ着替えてくるわ」

…………数分後。
 俺のコーデはこうなった。
 『黒Yシャツ+ロングコート(黒)+ゴム性ジーンズ(やはり黒)+皮手袋(灰色)』
 思ったよりいろんな服があったので、性能7割見た目3割で選んだ。
 「っと、こんなもんかな」
 「……影都」
 「なんだ?」
 「……厨二くさい」
 「ほっとけ」

 続いて舞狸のコーデ。
 『メイド服』
 「…………は?」
 「……一度、着てみたかった」
 「あ、そうなの」

 第二服装『ブルマー』
 「……動きやすい」
 「犯罪的だから止めてくれ。てかなんであんの?」

 第三服装『タキシード(白)』
 「……かっこいい」
 「舞狸が着るとなんか男前……いや、美少年とかホストみたいな感じになるな……って、ふつーに選べよ!」

 最終服装『タンクトップ(腰露出)+スカーフ(顔隠し)+ショーツ+皮手袋(黒)+膝下ブーツ』
 「……似合う?」
 「あ、うん、似合うな……まあ機能性を考えたら、それが妥当だろうな……霖之介さん」
 「ん、なんだい?」
 「(小声で)オメガグッジョブ」
 「(小声で)腐腐、御安いご用さ」
 「……何の話?」
 「いや、何でもないただの戯れ言さ。じゃ、いいですか?」
 小さなファッションショーが終わり、少しばかり喝が入ったところで、俺は霖之介さんに向き直る。
 「ああ、問題ないよ。それじゃあ博麗神社に行ってもらおうかな?」
 「博麗……もしかして博麗大結界を造りあげた?」
 「そう。今も造った本人がいるはずだから、今後のことは彼女に聞いてみるといい」
 「……女の人、なんだ」
 「博麗神社はどこにあるんです?」
 「ちょうど人里を間に挟んで向こう側だね。それと博麗の巫女は攻略難しいから気をつけて」
 「は、了解しました」
 「……攻略、って何のこと?」
 「じゃあ行くか、舞狸!」
 「……ねぇ、攻略って……」
 「いってらっしゃい。二人とも」


 俺と舞狸は霖之介さんに見送られながら、手にそれぞれの武器――天鉄刀《幻星》・地双残槍――を持ち、博麗神社へと向かった……。

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