ツンデレ妹とヤンデレ妹に愛されすぎて困ってます!
13話「妹たちと期末テスト」 前編
「期末テスト?」
「うん、来週から始まるから一緒に勉強しようかなと思って」
「何だその期末テストってやつは。 初めて聞いたな」
「陽ちゃん、現実逃避にも程があるよ。 それとも陽ちゃんは昨日生まれたのかな?」
「……期末テスト。 もうそんな時期なのか……」
「この間中間テストが終わったと思ったらあっという間だね。 ということで今回も勉強教えてね陽ちゃん」
そう、俺の幼馴染である菜摘はとにかく勉強ができない。
よく偏差値そこそこのうちの学校に受かったなと思えるくらいだ。
そんな幼馴染の勉強の面倒を俺はテストの度にみているわけだ。
「……はあ、いい加減自主学習というものを覚えろよな」
「へへへ、テスト前ってついつい勉強以外のことをやりたくなっちゃって集中できなくてねえ」
「気持ちはわからんでもないけどな。 はあ、俺もそんなに余裕ないんだけどな。 今回は妹たちの勉強も見てやらないといけないし」
「そっか、妹ちゃんたちも期末テスト受けるようになったんだよね。 出来はどんな感じなの?」
「智咲はしっかりしてるからまったくもって問題ない。 問題は茜。 あいつはもしかしたら菜摘よりおバカかもしれない」
「うーん、でも大丈夫だよ! まだ中1だし。 私だって陽ちゃんと同じ高校入れたんだし」
「それ、うちの高校のプチ七不思議の一つな」
「え、私ってもしかして有名人!?」
まあ、美人で有名だよ。
頭の方は残念だが。
「まあ、だから正直あんまり菜摘の勉強みてやらないかもしれない。 誰か茜の面倒をみてくれる人がいればいいんだが」
「話は聞かせてもらったわ。 妹ちゃんたちの家庭教師、私がやらせてもらうわ」
後ろを振り向くとそこにはくそ生意気なお嬢様がいた。
腕を組み待ってましたかと言わんばかりに何故かドヤ顔をしている。
「げっ。 レナちゃん……」
「ああ、あんたいたんだ。 妹ちゃんたちの話に夢中で眼中になかったわ失礼」
「なっ……」
うーん、今まで気づかなかったがもしかしたらこの二人はあまり仲良くないのかもしれないな。
なんて考えている間に喧嘩が始まりそうなので、
「家庭教師って……レナが?」
「ええ、私見ての通り頭良いし妹ちゃんたちのこと大好きだし適任だと思うのよね」
へえ、レナ意外と頭良いのか。
妹たちが受け入れてくれる人か分からないが任せてみてもいいのかもしれないな。
「じゃあ頼んでもいいか? 中学一年生の勉強だからお前には物足りないかもしれないが」
「ふん、任せなさい」
と、安心したのは束の間の休息だった。
レナは菜摘よりもバカだったのだ。
「うん、来週から始まるから一緒に勉強しようかなと思って」
「何だその期末テストってやつは。 初めて聞いたな」
「陽ちゃん、現実逃避にも程があるよ。 それとも陽ちゃんは昨日生まれたのかな?」
「……期末テスト。 もうそんな時期なのか……」
「この間中間テストが終わったと思ったらあっという間だね。 ということで今回も勉強教えてね陽ちゃん」
そう、俺の幼馴染である菜摘はとにかく勉強ができない。
よく偏差値そこそこのうちの学校に受かったなと思えるくらいだ。
そんな幼馴染の勉強の面倒を俺はテストの度にみているわけだ。
「……はあ、いい加減自主学習というものを覚えろよな」
「へへへ、テスト前ってついつい勉強以外のことをやりたくなっちゃって集中できなくてねえ」
「気持ちはわからんでもないけどな。 はあ、俺もそんなに余裕ないんだけどな。 今回は妹たちの勉強も見てやらないといけないし」
「そっか、妹ちゃんたちも期末テスト受けるようになったんだよね。 出来はどんな感じなの?」
「智咲はしっかりしてるからまったくもって問題ない。 問題は茜。 あいつはもしかしたら菜摘よりおバカかもしれない」
「うーん、でも大丈夫だよ! まだ中1だし。 私だって陽ちゃんと同じ高校入れたんだし」
「それ、うちの高校のプチ七不思議の一つな」
「え、私ってもしかして有名人!?」
まあ、美人で有名だよ。
頭の方は残念だが。
「まあ、だから正直あんまり菜摘の勉強みてやらないかもしれない。 誰か茜の面倒をみてくれる人がいればいいんだが」
「話は聞かせてもらったわ。 妹ちゃんたちの家庭教師、私がやらせてもらうわ」
後ろを振り向くとそこにはくそ生意気なお嬢様がいた。
腕を組み待ってましたかと言わんばかりに何故かドヤ顔をしている。
「げっ。 レナちゃん……」
「ああ、あんたいたんだ。 妹ちゃんたちの話に夢中で眼中になかったわ失礼」
「なっ……」
うーん、今まで気づかなかったがもしかしたらこの二人はあまり仲良くないのかもしれないな。
なんて考えている間に喧嘩が始まりそうなので、
「家庭教師って……レナが?」
「ええ、私見ての通り頭良いし妹ちゃんたちのこと大好きだし適任だと思うのよね」
へえ、レナ意外と頭良いのか。
妹たちが受け入れてくれる人か分からないが任せてみてもいいのかもしれないな。
「じゃあ頼んでもいいか? 中学一年生の勉強だからお前には物足りないかもしれないが」
「ふん、任せなさい」
と、安心したのは束の間の休息だった。
レナは菜摘よりもバカだったのだ。
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