新世界と転生の賢者

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ドラゴン討伐作戦と転生の賢者

飯が美味いと評判の酒場についた少女は周りを見渡す
酔っ払い達の中に神妙な面持ちの集団
恐らくあやつらじゃのぅ・・・

「各自、情報の交換を行おう」

中年のボサボサ髪、背にヘヴィボウガンを背負った男が話を切り出している
どうやら作戦会議に間に合ったらしい
少女は目立たないよう端の席に着くと耳を傾ける
さてさてどのような戦況かのぅ・・・



メガネをかけた青年がスッと立ち上がる

「私の看破のスキルによるとあの個体はLV53、小型のドラゴンで遠距離からのブレスを使います」

メガネをかけた青年、ランズロットと言ったか?

「更に情報を追加するとあのドラゴンは近接攻撃力が極端に低い、それこそLV15のタンク職なら耐えれるほどに、逆にブレスの威力がずば抜けている、それこそどんなに耐久力があっても耐えられないぐらいに」

その情報を聞いて疑問が浮かぶ
あの龍人種、私の結界を簡単に破り反魔法をかけた様子も無かった
少なくとも近接攻撃力は決して低く無い

続いてメイド服の女性

「これは昨日草原を歩いていた冒険者の情報ですが」

メイドは険しい顔をして話を続ける

「草原を横断中にブルーラットがエンカウント、噛みつきを無視して進もうとした所ドラゴンが出たらしいです」

ドラゴンの出現の方向性・・・?
そんなもの気まぐれじゃないかのぅ・・・

「今度は俺のじょうほうでぃ」

色黒に無精髭を生やした50代くらいのおやじが話し出す

「俺達は最初は戦う気はなかったんじゃがなぁ」

おやじが渋い顔で話す

「漁業組合の活動で水型モンスターを狩ってた所を襲われたんでぃ、ドラゴンはすでに瀕死じゃったけどのぅ」

あのドラゴンを瀕死に追いやる・・・
ここの冒険者がそこまでの手練れには見えないがのぅ・・・

「準備不足だった俺達は追い返すのが精一杯じゃったんじゃぃ」


ボサボサ頭が髪を掻きむしりながらおやじの話に続く

「その事を漁業組合に聞いたわしら小鳥の会は昨日ドラゴンと交戦したんじゃが・・・」

ボサボサ頭は肩を竦める

「あいつぁHPが全回復しとったわ」

青髪の小童が話を続ける

「ドラゴンは何らかの手段、もしくは日にち経過でHPを回復しているって事ですね」

ドラゴンは確かに日にち経過で回復する
だがそれはあくまで自然治癒力によるものだ
たった数日で回復するには回復魔法をかけるしかない

ここまでの情報である可能性を思いついた

もしや・・・別の個体も出現しておるかのぅ?
そう思いついた私は注文していた料理のGを机に置き外に向かう

グラフ草原につくと
探知魔法を使い周囲の確認をする
ドラゴンの反応は一つ
続いて魔法の種類を少し変える
今度はドラゴン並みのサイズの個体を確認する

「なるほどのぅ・・・」

ドラゴン並みのサイズを持ち
グラフに生息する魔物は見た事がないが・・・

「少なくとも数十匹はおるのぅ・・・」

となると本命は一体
ドラゴンの反応を醸し出す個体だろう

一対一では厳しい現状

「ここは・・・ここの冒険者をつかわせてもらうかのぅ」

思わず溢れる笑みを隠しながら下準備に向かうのであった

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