未確認生命体X

苔氏

第3話

朝6時30分
目覚ましのサイレンがなった。少し寝ぼけていると島崎が起こしに来た。
「おい いつまで寝ているんだ後10分で体操だぞ」
その言葉で布団からすぐに出た。体操着を来て急いで運動場へ行った、集合時間ギリギリで着くことができた。航空科は全員揃っていた、ただ疾風、島崎を除いて。新見教官に来た事を教えに行った
「ようやく来たか2人はもう少し早く来るように」
少し注意され列へ並んだ。すぐに体操が始まった、体操が終わった後、全員で寮へ行き、朝食を食べながら島崎と話していた。
朝食を食べ終わり食堂を出ると配膳の人から弁当を貰い、言葉も貰った。
「頑張っておいで」
教科書そしてさっき貰った弁当を持ち校舎へ向かった。
8時30分始業のベルが鳴り、新見教官が扉を開け部屋に入ってきた。
「今日から授業を始める訳だが、ここで一年間そして現場で半年間でここを卒業、晴れて国を守る兵士となれる。最初の一年間は安全だしかしその後の半年間は防衛任務など現場で学ぶ事になる。そこで命を落とすものも少なく無い、だからここでしっかりと学んで欲しい」
新見教官がここでの意気込みを話した。
「よし じゃあまず教科書を出せ」
航空科の授業が始まった。
教官はまず飛行機がなぜ浮くのか、などを教えて貰った。
簡単に説明するとこうだ。
まず飛行機が浮くためには、揚力が必要なのだ。それを生み出すのが翼だ、翼はただの板ではなく、上部が湾曲し、下部が平らに設計されている。これがポイントなのだ、飛行機が速度を上げると自動的に翼が風に当たるそして翼に当たった空気は半分に分かれる事になる下を通るとそのまま通過する上を通ると下より進む距離が長くなり速度が速くなり、上の方が空気が薄くなり、下の空気がそれを補おうとするそうして下の空気が上に上がろうとする、それが飛行機が浮くために必要な力が揚力だ。
一通り説明してもらった後、我が日本軍の航空戦力、陸上戦闘千里について説明してもらった。
千里は基本設計は一菱社が設計、作成している。機体の特徴として大馬力のエンジンを積むためエンテ型の戦闘機になっているエンテ型とは、普通の機体は前方に主翼、後方に尾翼が付いているがエンテ型は前方に尾翼、後方に主翼が付いている。このように、この機体は特徴的なフォルムになっている。
そしてこの千里には甲、乙、丙型そして初期型(11型)の4種類ある。詳しく言うと
初期型は機首に7.7mm機銃2門12.7mm機銃2門が搭載されている。
甲型は機首に37mm砲と7.7mm機銃が2門搭載されている。
乙型機首37mm砲と7.7mm機銃12.7mm機銃が一門ずつ搭載されている。
丙型37mm砲と12.7mm機銃2門搭載されている。
海軍では継戦能力の高い千里11型を配備し、陸軍では単発火力が高い千里21型を配備した。しかしほとんどの機体が甲型装備であり乙、丙型は隊長機などに配備されている。
陸、海軍合同でこのジェットエンジンを利用し艦載機搭載型巨大飛行艇を開発しているらしい。
その後、誰がこの千里を設計したかそして技術提供してくれたドイツの戦闘機を教えてもらった。
飛行機の浮く理由や我が日本軍の航空戦力、その他色々、を教わり午前中の授業が終わった。お昼の弁当を食べ終わった後午後の授業が始まった。
午後の授業は基礎体力向上で外の運動場で長距離走をやった。その後は歩兵銃を構え行進の練習をした、1時間30分程行進の練習をして今日1日の座学などが終わり、寮へと帰り昨日と同じように夕食を食べ風呂に入り寝た
そして目覚ましのサイレンが鳴りと毎日同じ生活を過ごしていた...
3ヶ月が過ぎた頃、航空科実習訓練が始まったしかし例年より早いらしい、なぜこうなったかというと、教官曰くxがハワイ島を占領しアメリカと戦争状態になり、そして我が国にも侵略する可能性ないとは限らない、xとの戦いに備え出来るだけ戦力を増強するためにこの訓練が前倒しされたらしい。
「今から班を決める」
教官がそう言い箱が用意され自分たちの名前を書いた紙をその箱に入れていった。
順々に名前が呼ばれていった
最後から2番目の班が呼ばれ始めた
「4班、始めは一菱、次に島崎、田中、佐藤
赤坂、新田、4班はこれで決まりだな」
運良く中が良い4人、そして女子が2人の班だった。赤坂は少し男勝りな所がある女子で新田は物静かで赤坂とは正反対な所がある女子だ。
全部の班かを決め終わった後4班で集まった
3ヶ月も過ぎているのでそれなりに話せたが
いつものように男子だけではないので少し気まずい雰囲気が流れたが
「これからよろしくな」
田中が切り出しそこから少し話した後、教官が
「明日から飛行訓練場に行くぞ」
次の日僕たちは、車に乗り30分ぐらいで飛行訓練場に着き車から降りると以前教官から教えてもらった戦闘機千里が並べてあったが僕達が見たことのあるのとは、色や形が違っていた練習機として改良が施された複座式の千里であった。
少し待つと飛行服を着た教官が十数人、僕たちが待機してる所に来て話し始めた。
「これから実習訓練を始める」
教官がそう言い僕たちの実習訓練が始まったのだ...








          

コメント

コメントを書く

「SF」の人気作品

書籍化作品