時の異能者

茶影さん

15話

俺と亜美は亜美の家の前でイチャついていたのを近所の人に見られ、少し恥ずかしい思いをしたので少しでも早くその視線から外れやたいので俺はちょい急ぎながら亜美の家に入った。...あんな場所でイチャつくんじゃなかった、恥ずかしい...けど俺は悪くねぇ!かわいい亜美が悪い!さて、とりあえず責任転嫁現実逃避をした後周りを見てみた、亜美の家に入ったといっても門をくぐって屋敷に向かっている途中だけれども......防犯対策がされているのかなかなか着かない...いや、これ迷ってるよね?だってこの前来たときはもう着いていたはずだしな...

「...ねぇ、亜美さん?」

「な、なに?海音?」

「亜美さん?なんであなたは自分の家なのに迷っているんですか?」

「い、いやままみょってなんかい、い、いないよ?」

「じゃあなんでこんなに着かないんですか?」

「そ、それは!...迷っちゃったからで『ぼそっ』」

「ん~?それは?なんだって?」

「う、そそれは~」

「それは?」

「そそそそれは~...あっほっほらようやく玄関が見えてきたよ!じゃあこの話はおしまーい」

「あっこら!...たく」

「っまよろしいではないですか、海音君?」

「?!メイドさんですか...脅かさないでくださいよ...というか分かってたなら助けてくれてもよかったじゃないですか」

「...それはまぁあれです、お嬢様の方向音痴を直すためとでも思っておいてください」

「......腑に落ちないですけれど..わかりました」

「海音~どうしたの~」

「おっと、呼ばれたので先に失礼します」

「ええ」


...道中こんなことがあったけれど無事に着けてよかった...忘れてたよ亜美が極度の方向音痴だということに...思いもしないところで死ぬかと思ったわ!......でもそこもかわいいと思うけどな...
彼女贔屓ってやつだ!わるいか!


まぁそれはさておきようやく亜美の家に入れる条件も整ったし俺はメイドさんと離れ亜美のもとに向かって行っていってから気がついたが亜美の家にあんなメイドさんいたかな?新しく雇ったのかもしれないしあまり気にしなくてもいいか...っさてようやく着いたけど今日は一体何をするんだ?亜美の家に来るなんて結構久しぶりだしな...前は健と優との4人で遊んでたっけ...懐かしいな...あの頃は無邪気で何も考えずに過ごしてたっけか......なんかこの前はこんなにしみじみとしなかったのにな...今は..いいか、とりあえずさっさと亜美の家に向かおうか、


「おそいよ~海音~」

「悪い悪い」

「それじゃあどうぞ?」

「どうぞ?まぁおじゃまします?」

「うん!どうぞ~」

この前はお説教のために来たのだが今回は遊びに来たんだけどやはりこの前のことを思い出してしまうな...つい先日怒られるためにここに来たんだしな、多少は...な

「海音~また難しい顔してるよ~」

むにむにと俺のほっぺをいじってくる...上目遣いでそんな事をしないで欲しい。かわいすぎる!...じゃなくて、そんなに難しい顔してたのか...ならざるをえないって感じだけれどもな...けどそんなこと考えてもどうしようもないよな...今は休みを楽しまなくちゃな

「悪かったからもう触るな」

「...うん!いつもの海音だね~」

「いつものってなんだよ...」

「......そろそろよろしいですか?」

「メイドさん...いたんですか...すんません」

「...いえいえ楽しそうでなによりです」

「あ~メイドさんそれじゃあ案内おねがいね~」

「わかりました、ではこちらへ」


案内されたのは亜美の部屋だった、部屋に着いたらメイドさんは「では、ごゆっくり」と言って消えていった、めっちゃにやにやされて...なんだよその顔は!こっち見んな!

「...海音、入ろ?...」

「...ああ」

どこからそんな声が出ているのか色気が含まれている声が俺を誘う、...もとからそういうつもりだったんだけれどもな...おっさんに止められてはいるんだけれども...なぁ?向こうから誘ってきてるし出かけたっていうことはそう言うことは黙認してるのでは?...まぁ舞さんが勝手にやってようだけれどもな...そんときは舞さんから何かしら出てきそうだけれどもな...

「海音?」

「ん、いやちょっと考え事をしてただけだ」

「ふーん、それより入らないの~」

「いや、失礼します」

「どうぞ~」

亜美の部屋に入ること自体がかなり久しぶりだな...なんか心なしかすこしいい匂いが...っは俺はいったい何を!亜美の部屋のにおいを嗅ぐとか変態か俺は...

「...どうかした~?そんなに頭をぶんぶん振り回して~」

「ん~あ~、いやなんでも無い」

「そ~お?」

「もちろんだ!」

「ふ~ん、いいけどさ~...それより海音...もっとこっち来て?」

俺はとりあえずどこに座ればいいのか分からず立っていたのだが舞が座っていたベットの横をポンポンと叩いてここに座るように促してくる。俺はもちろんそこに座るために近くに寄ろうとするのだが先ほどからなんか扉の方から人のような気配がしているんだが...これは気になる。俺がどうしようか悩んでいると亜美も気が付いたようでベットから降りて扉の方に向かって行くこういうところは舞さんから受け継いだのだろうか?そんなことはどうでもいいのだが、さすがに行きすぎでは?もう扉の目の前だぞ!まぁその前に俺がいるから開けるのは俺なんだけれどね。俺と亜美は一旦互いの顔を見合わせた後俺がドアノブに手をかけドアを開けた!

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品