時の異能者

茶影さん

11話

俺は警察に解放され家に帰ろうとして歩き出した時不思議な人に出会った...その人は言った

「...お前の異能は危険だ、そして使い道さえ間違えなければ有能すぎる異能になるだろう」
「え?」

俺が振り向いたとき時にはその声の主はいなくなっていた。不思議なことがあるものだなと思い深くは考えず家に帰るために俺は歩き始めた。


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「...やつが新たな異能者ですが、どうすしますか?‘紅葉様’」
「...そ~だね~しばらくは様子見かな~、あとなるべく接触しないように他の人に伝えといて~」
「わかりました。」

「...まさか、海音が異能者になっていたとはね~、どうしようかな~」

紅葉と呼ばれた人物は部屋で報告を聞いてどうしようか迷っていた、

「なんとかなるよね~あまり考えないようにしておこ~っと」

部屋に置いてある自分用のパソコンに少し打ち込み部屋を出るのであった、

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今日も災難だった、まさかまた警察に連れて行かれるとは、それにあの言葉が気になる...うまく異能を使え...か今さらながら俺はまだ異能を自主的に使っていない、使う状況が起らないように願いたいよ。そんなことを考えながら歩いていると、俺の携帯が『ブルブルブル』と震えた。なにかと思い携帯を開いてみるとメールが一件入っていた、差出人は優からだった。


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海音へ


急で悪いんだけれどもちょっと来てほしい場所があるの、来てくれるのであればメールは返さなくていい、来たくないならメールを頂戴

それで、来てほしい場所というのは『私たちが盗み聞きしていた公園』なんだけど、とりあえず今日の11時59分まで待つから。よろしく

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というメールだった。たまたまなのかは分からないが俺はあの事も聞きたいと思っていたからそのメールには返信せずに公園に向かうことにした。もう一度携帯を開き一応時間を確認しておく【11時51分】だった。ここから行くとなると歩いて一時間ぐらいはかかるかな?でも待たせるのもなんか悪いしな、ちょっと早く行こうかね

そして俺は信号に運よく引っかからずに行くことが出来たので大体50分ぐらいでつくことが出来たと思い携帯で確認してみると【12時47分】だった。そして俺は公園の入り口に向い、中を見てみると何かが変わっているわけではない、いつも通り子供が遊んでおりベンチには保護者らしき人たちが話していた。そして公園にある時計の下に公園に背を向け優は立っていた。そして俺は公園に入り優に向かって歩いていこうとした時にそれは起きた、公園に一歩踏み入れた瞬間に俺の身体が急に動かなくなっていた、息はできるが指一本動かない、どうにかしないと思い思考を巡らせていたときに奴が現れた。それは昨日警察を襲ってきた優と一緒にいた奴だった。そして俺はこいつがやったのだと確信した。どういう異能かは分からないが今の状況が危険以外なんでもないということだが俺は動くことが出来ない。そう思ったところで何をされたのかは分からないが俺の意識は飛んでいた。


「...い...きろ...さっさと起きろ!このバカ!」

「誰が馬鹿じゃあ!っはここは」

「...おまえバカにされるのが嫌いだったのかそれは悪かったな」

「おまえ!どうしてここに、というかここはどこだ?」

「質問は一個にしろよ...まあいいここは夢のような空間だ。つまりお前の生み出した空間という感じかな?それで?あいつにはあったんだろ?」

「ああ、あったよ。それが?」

「ようやくかよ...まあいいそれで優の話だったな、あいつはお前の考えているよりも複雑な立場に立っている。そう言っておきたかったんだ、意味が分からないと思うかもしれないけどとりあえず頭の片隅に置いておいてくれ。そう言えば俺の名前言ったっけ?まぁいいや名乗らせてもらう俺の名前は【シュバーナ】今後ともよろしく頼むよっとそろそろ起きそうだねそれじゃまた会おう」


また変な夢を見てしまった今度は健の顔した奴がシュバーナとか名乗りそれで終わりか、つーか伝えたかった事って優の立場がすごい不安定ってことかよ...ってそんなこと考えている場合ではない、ここはどこだ?前も見えないし

「ようやく気がついたか...」

聞こえてきたのは機械チックな音声で生気が感じられなかった。そして言葉を出そうとしたがでなかった口に何かが貼ってあるようで「んーんー」としか出なかった。

「そう騒いでも無駄だ、おとなしくしていろ、貴様の処分は紅葉様が決めることだ、そう暴れていても何も変わらない」

そんなこと言われたってとりあえず抵抗するしかないだろ!たとえ手と足が縛られ目隠しされ口を何かで抑えられていたとしても!

「...やっぱり気長に待とうと思ったけれど予定変更だ…お前うるさい寝てろ」

腹パンされて俺はまた気絶したようだった。異能に目覚めてほんの数日しか経ってないのにこの忙しさは何なんだよ...そう思いながら意識を手放した

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