時の異能者
2話
「よーし、HR始めるぞ。いない奴は手を挙げろ~いないなーめんどいから簡単にするぞ。まず、今日は木曜日だ。休みまでもう少しだから頑張ってくれ授業をさぼりたいなら保健室にでも行くんだな~後は何もなし今日も安全に大怪我しない程度に遊んどけ~。あ、私に迷惑かけないようにな、じゃ終わりにする。チャイム鳴ってから外に出ろよじゃな」
それだけ簡潔にいうとさっさとでていく担任。俺はこの放任感が好きだ。担任として愛してるぞ薫ちゃん。バカなことを思っていると
「海音、今日ちょっと帰るときちょっといいかい?」
なんか変な顔している健にいわれた
「別にかまわないけど、あ、デートに行きたいけどどこにしたらいい?って質問は受け付けないからな?」
「なんでそんなことをお前に相談しなきゃならないんだよ。。まぁ放課後よろしく」
「わかった、空けとく」
ふざけ返してこないってことはけっこうマジな話か。んー面倒だな、けど珍しいなあいつが相談事なんてな。おっとそろそろ授業はじまるな。今日はどうやってまじめな振りして授業さぼっかな。。そういや昼休みに亜美に屋上まで来るように言われてんだっけな何言われるのか不安でしょうがない。別れ話だったらどうしよう
そんなことを考えていたらあっという間に時間は過ぎ昼休み。え、休憩時間ハッハッハ、健以外口きいてくれないんだ。さみしい俺らの中学は給食ではなく弁当になっているきまった場所で食べるわけではないので基本自由だ、だから俺は弁当を持って屋上に行った。
『キィィ』まるでコ○ンのCMに入るときになるあの音がなり俺は足を踏み入れた、そこにいたのはもちろん亜美だ。嬉しそうな顔をしている
俺は亜美に近づき
「どうした?呼び出すなんて珍しい」
こいつはなにかあってもいつもの笑顔で隠す癖があるからな
「ん、実はね結構重要な話なんだ」
その顔で言われてもどうしようもないぞ、でも、この口調からしてマジな方か
「こんどのね、日曜日に家の人出かけちゃうのね」
ん?つまり襲ってもいいってことかな?
「それで...ね。家に遊びに来ない?もちろんメイドさんはいるわけだけど」
顔真っ赤にして恥ずかしいこと言わせちゃったな。そっか、あのおっさん奥さんと出かけるのかいまだになんであのおっさんがあんな綺麗な人と結婚したのかはわからないけどな
「ど、どうかな?お家デート///」
かわいいなぁ、んなんきまってるだろ
「わかった、こんどの日曜日な。なんか買っていこうか?おやつとか」
まったく顔を赤くしながらそんなこと言うのは反則だと思うけどな。こっちまで赤くなってくるわ、それでも確認しなくちゃな
「ううん、大丈夫。あ、ちゃんと許可はとってあるよ、安心して」
こいつはエスパーか?って一瞬思ってしまった、普通に考えたらわかるか、それにしても別れ話とかじゃなくてよかった。これでようやく飯が喉を通るってもんよ。その後の俺らは屋上に誰もいないことをいいことに昼休みが終わるまで傍から見たら気持ち悪くなるようなピンク色のような雰囲気を醸し出していたと思う。...イチャつきすぎたかもしれない反省しよう。
そして午後、まぁ浮ついていたよね仕方ないそんな俺に対する皆からの視線が刺さる。調子に乗りすぎていました。すません。そんなに浮かれた顔してたかな?まぁ、亜美と付き合っていることに対してアンチが湧いてるのは知ってるからどうしたものか..
そんな感じで今日の授業も終わり健と一緒に帰ろうかって時に
「あ~、海音だ~、一緒に帰ろう?」
「健。一緒に帰らない?」
2組も終わってちょうど亜美と優と合流してしまったな...ついでに俺と健は1組だ
「優、委員会とか無いの?」
ちょっと露骨すぎないか?聞いたのは健だしいいけど
「うん。今日は委員長が休みでね委員会自体、休みになったの」
「ふむ」
これは俺にしか聞いて欲しくないってことか?なら
「亜美、悪いな今日はちょっと健が話あるようだからな、一緒には帰れないかな。なぁ健?」
「うん、まぁね。...優、今日はちょっとやめとくよ。亜美と一緒に帰ってもらってもいい?」
言い方に気をつけろよ...
「ん、わかった。んじゃぁ、今日の夜ちょっと電話してもいい?」
「おう、いいぞ」
「わかった。健がそう言うなら。じゃあ夜、電話かけて?」
「わかったよ。夜に電話する。」
そのやり取りをして先に二人を帰らせた。学校の玄関には俺らと数人の生徒だけ
「じゃ、健、行くか。」
「うん、そうしよう。一刻も早くここを離れたいし」
そう言って健は靴を取り出し履き替える俺もそれに続く。
玄関を出て帰り道につく。そして
「おまえが俺に相談事とはな珍しいな。なんかあったか?」
「ああ、結構な問題でね。この公園でいいかな」
そうして入って行ったのは小さな頃から通っていた地元の小さい子の遊び場、まぁ公園だ。そうして健はブランコに座り俺を手招きしている。それに従うように俺もブランコに座る。公園は6時を過ぎているためかもう子どもが一人もいない。
「んで?わざわざ公園に連れてきて何を話すつもりだ?」
俺は真剣な表情で訊く。健は決心したように口を開いた
「海音、お前に話しておくことがある。実は...」
その時、草むらから『ガサッ』て音がしてとっくに帰っていたと思っていた亜美と優がいた。
「おれ..二人とも何してるの?」
「お前らとっくに帰ったんじゃなかったの?」
呆れと驚きその二つを含んだ言い方で訊いた
「だって、二人が何を話すのか興味があって...」
「気になっちゃって張り込んでたの相談する時ここの公園をよく使うって知ってたし」
気まずそうに弁解する二人
「はぁ、さっさと帰っとけ亜美お前のおっちゃん心配するぞ?」
「..............優も早く帰りな、僕は海音に話があるだけだから」
呆れの色が強く健に至っては威圧すら込めている。
「うぅ、優ちゃん帰ろう?ばれちゃったし...」
「嫌よ、健、言ったよね?あまり隠し事しないでって。それなのに私に言わずに海音に最初に言うの?」
亜美はもう引こうとしてるけど優は動かないな
「...はぁ、健、家についたら俺の携帯に連絡入れろ今日は空けとく」
これがいつものパターンになっているのがもう怖い。珍しく健が怒ってるしな一回切り上げよう
「...っち、仕方ない海音、悪いな。...わかった。少し話すから帰ろう。優」
「んじゃ、こっちも行くか亜美。健、...気にすんな」
そうしてすっきりしないまま帰ることになった。もちろん家まで送ってから
途中で二人と別れ、俺と亜美だけになった
時間は6時27分だ結構、遅くなっちまった
「.....海音、ごめんね。」
「...そんな亜美に罰をやろう。今日は電話しないでおこう、いいな?」
正直こんなこと言いたくないけど仕方ない。わかったからその寂しげな顔で上目づかいしないで欲しいんだが...
「...いいな?」
そう言うと亜美は頭をゆっくり一回上下させた。その動作をみて俺は頭をなでた相変わらずこの頭をなでるのはくせになる感じがする。
まったく嬉しいような悲しいような顔しやがって。頭をなでた後、俺と亜美は手をつないで見えてきた家に向かうのであった。
そして着いた家は何度見ても圧倒されそうな大きさだ。時刻は6時53分、入口についてまずは手を離しインターホンを押す『ピンポーン』と鳴ってスピーカーから声が聞こえる
「海音さんですか、ということはお嬢様もそこに?」
「今日は靖子さんですか。亜美だったらここにいるから早く迎えに来てくれないですか?」
インターホンに出たのは【美浦 靖子】この家に住み込みで働くメイドさんの一人。年齢的には若いと思う、、、あくまで俺の予想だけど
「わかりました。一人そちらに送ります。...それで?詳しい話はどちらから聞いた方がいいですか?」
呆れたようにそして、なにかを察したように聞いてくる。ここは無難に
「そうですね、俺がそちらに行けるのでしたら俺から話しますが...」
「...そうですね~、わかりました、是非こちらでお話しください。お待ちしています。」
...いいのか俺が話して、まぁ隣にしょんぼりした奴がいることだしな仕方ないか....まだ来ないよな?...
仕方ない
そう思いながら俺は亜美の頭をゆっくり撫でた一回だけ
2分ほど待ったのち燕尾服を着た若い執事が来た。名前はなんつったけな...そうだ【狩野 宏之】だっけな
執事は一礼したのち
「おかえりなさいませ、お嬢様。そして、ようこそいらっしゃいました海音様。奥様がおまちです。こちらです」
それだけ簡潔にいうとさっさとでていく担任。俺はこの放任感が好きだ。担任として愛してるぞ薫ちゃん。バカなことを思っていると
「海音、今日ちょっと帰るときちょっといいかい?」
なんか変な顔している健にいわれた
「別にかまわないけど、あ、デートに行きたいけどどこにしたらいい?って質問は受け付けないからな?」
「なんでそんなことをお前に相談しなきゃならないんだよ。。まぁ放課後よろしく」
「わかった、空けとく」
ふざけ返してこないってことはけっこうマジな話か。んー面倒だな、けど珍しいなあいつが相談事なんてな。おっとそろそろ授業はじまるな。今日はどうやってまじめな振りして授業さぼっかな。。そういや昼休みに亜美に屋上まで来るように言われてんだっけな何言われるのか不安でしょうがない。別れ話だったらどうしよう
そんなことを考えていたらあっという間に時間は過ぎ昼休み。え、休憩時間ハッハッハ、健以外口きいてくれないんだ。さみしい俺らの中学は給食ではなく弁当になっているきまった場所で食べるわけではないので基本自由だ、だから俺は弁当を持って屋上に行った。
『キィィ』まるでコ○ンのCMに入るときになるあの音がなり俺は足を踏み入れた、そこにいたのはもちろん亜美だ。嬉しそうな顔をしている
俺は亜美に近づき
「どうした?呼び出すなんて珍しい」
こいつはなにかあってもいつもの笑顔で隠す癖があるからな
「ん、実はね結構重要な話なんだ」
その顔で言われてもどうしようもないぞ、でも、この口調からしてマジな方か
「こんどのね、日曜日に家の人出かけちゃうのね」
ん?つまり襲ってもいいってことかな?
「それで...ね。家に遊びに来ない?もちろんメイドさんはいるわけだけど」
顔真っ赤にして恥ずかしいこと言わせちゃったな。そっか、あのおっさん奥さんと出かけるのかいまだになんであのおっさんがあんな綺麗な人と結婚したのかはわからないけどな
「ど、どうかな?お家デート///」
かわいいなぁ、んなんきまってるだろ
「わかった、こんどの日曜日な。なんか買っていこうか?おやつとか」
まったく顔を赤くしながらそんなこと言うのは反則だと思うけどな。こっちまで赤くなってくるわ、それでも確認しなくちゃな
「ううん、大丈夫。あ、ちゃんと許可はとってあるよ、安心して」
こいつはエスパーか?って一瞬思ってしまった、普通に考えたらわかるか、それにしても別れ話とかじゃなくてよかった。これでようやく飯が喉を通るってもんよ。その後の俺らは屋上に誰もいないことをいいことに昼休みが終わるまで傍から見たら気持ち悪くなるようなピンク色のような雰囲気を醸し出していたと思う。...イチャつきすぎたかもしれない反省しよう。
そして午後、まぁ浮ついていたよね仕方ないそんな俺に対する皆からの視線が刺さる。調子に乗りすぎていました。すません。そんなに浮かれた顔してたかな?まぁ、亜美と付き合っていることに対してアンチが湧いてるのは知ってるからどうしたものか..
そんな感じで今日の授業も終わり健と一緒に帰ろうかって時に
「あ~、海音だ~、一緒に帰ろう?」
「健。一緒に帰らない?」
2組も終わってちょうど亜美と優と合流してしまったな...ついでに俺と健は1組だ
「優、委員会とか無いの?」
ちょっと露骨すぎないか?聞いたのは健だしいいけど
「うん。今日は委員長が休みでね委員会自体、休みになったの」
「ふむ」
これは俺にしか聞いて欲しくないってことか?なら
「亜美、悪いな今日はちょっと健が話あるようだからな、一緒には帰れないかな。なぁ健?」
「うん、まぁね。...優、今日はちょっとやめとくよ。亜美と一緒に帰ってもらってもいい?」
言い方に気をつけろよ...
「ん、わかった。んじゃぁ、今日の夜ちょっと電話してもいい?」
「おう、いいぞ」
「わかった。健がそう言うなら。じゃあ夜、電話かけて?」
「わかったよ。夜に電話する。」
そのやり取りをして先に二人を帰らせた。学校の玄関には俺らと数人の生徒だけ
「じゃ、健、行くか。」
「うん、そうしよう。一刻も早くここを離れたいし」
そう言って健は靴を取り出し履き替える俺もそれに続く。
玄関を出て帰り道につく。そして
「おまえが俺に相談事とはな珍しいな。なんかあったか?」
「ああ、結構な問題でね。この公園でいいかな」
そうして入って行ったのは小さな頃から通っていた地元の小さい子の遊び場、まぁ公園だ。そうして健はブランコに座り俺を手招きしている。それに従うように俺もブランコに座る。公園は6時を過ぎているためかもう子どもが一人もいない。
「んで?わざわざ公園に連れてきて何を話すつもりだ?」
俺は真剣な表情で訊く。健は決心したように口を開いた
「海音、お前に話しておくことがある。実は...」
その時、草むらから『ガサッ』て音がしてとっくに帰っていたと思っていた亜美と優がいた。
「おれ..二人とも何してるの?」
「お前らとっくに帰ったんじゃなかったの?」
呆れと驚きその二つを含んだ言い方で訊いた
「だって、二人が何を話すのか興味があって...」
「気になっちゃって張り込んでたの相談する時ここの公園をよく使うって知ってたし」
気まずそうに弁解する二人
「はぁ、さっさと帰っとけ亜美お前のおっちゃん心配するぞ?」
「..............優も早く帰りな、僕は海音に話があるだけだから」
呆れの色が強く健に至っては威圧すら込めている。
「うぅ、優ちゃん帰ろう?ばれちゃったし...」
「嫌よ、健、言ったよね?あまり隠し事しないでって。それなのに私に言わずに海音に最初に言うの?」
亜美はもう引こうとしてるけど優は動かないな
「...はぁ、健、家についたら俺の携帯に連絡入れろ今日は空けとく」
これがいつものパターンになっているのがもう怖い。珍しく健が怒ってるしな一回切り上げよう
「...っち、仕方ない海音、悪いな。...わかった。少し話すから帰ろう。優」
「んじゃ、こっちも行くか亜美。健、...気にすんな」
そうしてすっきりしないまま帰ることになった。もちろん家まで送ってから
途中で二人と別れ、俺と亜美だけになった
時間は6時27分だ結構、遅くなっちまった
「.....海音、ごめんね。」
「...そんな亜美に罰をやろう。今日は電話しないでおこう、いいな?」
正直こんなこと言いたくないけど仕方ない。わかったからその寂しげな顔で上目づかいしないで欲しいんだが...
「...いいな?」
そう言うと亜美は頭をゆっくり一回上下させた。その動作をみて俺は頭をなでた相変わらずこの頭をなでるのはくせになる感じがする。
まったく嬉しいような悲しいような顔しやがって。頭をなでた後、俺と亜美は手をつないで見えてきた家に向かうのであった。
そして着いた家は何度見ても圧倒されそうな大きさだ。時刻は6時53分、入口についてまずは手を離しインターホンを押す『ピンポーン』と鳴ってスピーカーから声が聞こえる
「海音さんですか、ということはお嬢様もそこに?」
「今日は靖子さんですか。亜美だったらここにいるから早く迎えに来てくれないですか?」
インターホンに出たのは【美浦 靖子】この家に住み込みで働くメイドさんの一人。年齢的には若いと思う、、、あくまで俺の予想だけど
「わかりました。一人そちらに送ります。...それで?詳しい話はどちらから聞いた方がいいですか?」
呆れたようにそして、なにかを察したように聞いてくる。ここは無難に
「そうですね、俺がそちらに行けるのでしたら俺から話しますが...」
「...そうですね~、わかりました、是非こちらでお話しください。お待ちしています。」
...いいのか俺が話して、まぁ隣にしょんぼりした奴がいることだしな仕方ないか....まだ来ないよな?...
仕方ない
そう思いながら俺は亜美の頭をゆっくり撫でた一回だけ
2分ほど待ったのち燕尾服を着た若い執事が来た。名前はなんつったけな...そうだ【狩野 宏之】だっけな
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