異彩の瞳と銃創造者
魔道への興味
私の家は昔、人種以外と交わったそうです。その交わった種族は幻魔。幻を見せることが得意な種族です。そのせいで生まれてくる女の子は、物心がつく頃に、ある魔法が発動するようになっていました。それが見た目を男に見せる魔法です。それをかけられた、女性は男の様に振舞い、女性だと見破ってくれた男性と結婚する。これが今、私とレーヴェンが婚約する原因になった現況です。先祖の方々が、どんなふうに魔法にかかり、どのような気持ちで、男の子を演じていたのかは分かりません。今では、幻魔の血も薄れに薄れ、魔法が発動することは無くなりました。ですが、この、いわゆる男装の習慣はアルライト家での伝統の様になっていました。
私は別に、この伝統が嫌なわけでもなく、レーヴェンにバレたときの心境は、ただただ恥ずかしいでした。いままで、男の様に接してきたのに実は女でしたなんて、普通は変に思うでしょう。私だったら、疎遠にはならないにしろ、しばらく距離は空けたくなる。でもレーヴェンは違った。
私が女なのに気付いて、驚いてはいたものの、これまでと大して態度は変わらず、気にせず私に接してくれた。魔物と対峙している最中にも私に気を使い、女の子扱いをしてくれた。伝統があり、男性の格好をして過ごしてきた。家の中以外では、家族にすら男の子扱いされる。そんな私に家族以外で初めて女の子扱いしてくれた人。
そして私を危険な魔獣から守ってくれた人。
最初は銃に興味があっただけだった。それから、彼を知り、どういう発想でこのような武器を生み出したのか、それから、彼自身にも興味を持ち、パーティで声をかけた。森で一目見ただけの彼にここまで引かれるとは私自身思っていなかった。
それでも今の私は恋をしている。彼の顔を見るたび、顔が熱くなるのが分かる。私が彼を意識するようになったのは、いわなくてもわかると思うけど、魔獣から助けてもらってからだ。今でもうまく顔を合わせることが出来ていない。そして、彼は急だった婚約を受けて入れてくれた。普通は断ってもいい場面。それでも彼は、婚約すると言ってくれた。これは脈ありだと思ってもいいんだろうか、いいやいいはず。そしてやっぱり私はうまく顔を合わせることが出来ないでいた。
❖ ❖ ❖
ルドラは庭の中心近くでエアリアと対面していた。レンとユニはというと、家の近くから、それを眺めていた。離れてみていないと、危険なのだ。今はもう戦いは始まっており、戦闘が苦手といっていた割に、ルドラは土魔法と錬金術を巧みに使い、どうにか、エアリアの猛攻を受けていた。ただ、そのエアリアの戦いに手加減が見て取れたレンは、少し残念そうな顔をしていた。それと同時に楽しみといった表情も見て取れた。
「どうしたんだ、その顔は」
「いや、少し物足りないなと」
レンはどちらかというと、用意周到な方だ。臨機応変に立ち回ることも大切だとは思っている。ただ、出来ることなら、事前に情報を知り、万全の態勢で勝負ごとに挑みたい。 勝負事では相手を事前に調べ、対策し、万全を期す。それがレーヴェンという男だ。
「何が物足りないと?」
「彼女の力の抜き加減とか、ですかね。それにあの魔法ですかね」
あの魔法とはさっきから彼女、エアリアが使っている魔法だ。彼女の武器は素振りを見てわかる通り、鎌だ。それも身の丈より大きい。それを彼女は勝負前に何もない右手に取り出したのだ。それに今も、時々鎌のリーチが長くなったり、短くなったり、そんな風に見て取れる。レンはそのような魔法を見たことも聞いたこともなかった。ましてや本にも乗っておらず、好奇心旺盛なレンはあの魔法が気になって仕方なかった。
「気になる、私もレーヴェンの魔法が気になる。魔道を極めたいものとしてな」
「それは、僕もですね。魔法は奥が深い。極めたいと思うのは、僕も一緒ですから」
「決着もつきそうだな。それよりもレーヴェン。その喋り方辛くないか?」
勝負はルドラの負け、ただしエアリアは手加減していた。それでもルドラが弱いわけじゃない。普通の子供にしては優秀な方だ。ただ、異常な子供がここにいるだけで。
そして、ユニはしてやったりな表情でレンを見ていた。そしてその翡翠色の瞳はまた煌めいていた。
「まぁ、癖みたいなものですよ。よく子供に見えないと言われますけど」
「そうだな、見えない」
レンはそう話しながら、地面に横たわるルドラへと歩み寄る。魔力切れ寸前で、疲労していた。その地面は土魔法や、エアリアの謎の魔法により、ボロボロになっていた。穴が開き、盛り上がり、凸凹している。レンはルドラをいわゆるお姫様抱っこで、ユニの元へと運んだ。ルドラは顔を赤らめ、それでもぎゅっと捕まってくれた。エアリアはそんな様子を見て「うぉっ、大胆」とか言っていた。
そして、庭の凸凹はユニによって元通りへと修復される。全属性を使いこなすユニにとってこれぐらいは造作もないらしい。もちろん無詠唱ですべてやってのけた。
レンは同じ魔道を探求するものとして、この師匠に巡り合えたのはとても身になることだと、確信していた。
「次はレーヴェンの番。リアもいい?」
「そんな連続で大丈夫?」
「うん。大丈夫」
と、エアリアも大丈夫そうなので、レンは治ったばかりの庭の中心へと向かった。ルドラはユニの回復魔法により、魔力以外のものは治っている。ユニの横にちょこんと座り、こちらの様子を伺う姿は、はっきし言って可愛かった。
私は別に、この伝統が嫌なわけでもなく、レーヴェンにバレたときの心境は、ただただ恥ずかしいでした。いままで、男の様に接してきたのに実は女でしたなんて、普通は変に思うでしょう。私だったら、疎遠にはならないにしろ、しばらく距離は空けたくなる。でもレーヴェンは違った。
私が女なのに気付いて、驚いてはいたものの、これまでと大して態度は変わらず、気にせず私に接してくれた。魔物と対峙している最中にも私に気を使い、女の子扱いをしてくれた。伝統があり、男性の格好をして過ごしてきた。家の中以外では、家族にすら男の子扱いされる。そんな私に家族以外で初めて女の子扱いしてくれた人。
そして私を危険な魔獣から守ってくれた人。
最初は銃に興味があっただけだった。それから、彼を知り、どういう発想でこのような武器を生み出したのか、それから、彼自身にも興味を持ち、パーティで声をかけた。森で一目見ただけの彼にここまで引かれるとは私自身思っていなかった。
それでも今の私は恋をしている。彼の顔を見るたび、顔が熱くなるのが分かる。私が彼を意識するようになったのは、いわなくてもわかると思うけど、魔獣から助けてもらってからだ。今でもうまく顔を合わせることが出来ていない。そして、彼は急だった婚約を受けて入れてくれた。普通は断ってもいい場面。それでも彼は、婚約すると言ってくれた。これは脈ありだと思ってもいいんだろうか、いいやいいはず。そしてやっぱり私はうまく顔を合わせることが出来ないでいた。
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ルドラは庭の中心近くでエアリアと対面していた。レンとユニはというと、家の近くから、それを眺めていた。離れてみていないと、危険なのだ。今はもう戦いは始まっており、戦闘が苦手といっていた割に、ルドラは土魔法と錬金術を巧みに使い、どうにか、エアリアの猛攻を受けていた。ただ、そのエアリアの戦いに手加減が見て取れたレンは、少し残念そうな顔をしていた。それと同時に楽しみといった表情も見て取れた。
「どうしたんだ、その顔は」
「いや、少し物足りないなと」
レンはどちらかというと、用意周到な方だ。臨機応変に立ち回ることも大切だとは思っている。ただ、出来ることなら、事前に情報を知り、万全の態勢で勝負ごとに挑みたい。 勝負事では相手を事前に調べ、対策し、万全を期す。それがレーヴェンという男だ。
「何が物足りないと?」
「彼女の力の抜き加減とか、ですかね。それにあの魔法ですかね」
あの魔法とはさっきから彼女、エアリアが使っている魔法だ。彼女の武器は素振りを見てわかる通り、鎌だ。それも身の丈より大きい。それを彼女は勝負前に何もない右手に取り出したのだ。それに今も、時々鎌のリーチが長くなったり、短くなったり、そんな風に見て取れる。レンはそのような魔法を見たことも聞いたこともなかった。ましてや本にも乗っておらず、好奇心旺盛なレンはあの魔法が気になって仕方なかった。
「気になる、私もレーヴェンの魔法が気になる。魔道を極めたいものとしてな」
「それは、僕もですね。魔法は奥が深い。極めたいと思うのは、僕も一緒ですから」
「決着もつきそうだな。それよりもレーヴェン。その喋り方辛くないか?」
勝負はルドラの負け、ただしエアリアは手加減していた。それでもルドラが弱いわけじゃない。普通の子供にしては優秀な方だ。ただ、異常な子供がここにいるだけで。
そして、ユニはしてやったりな表情でレンを見ていた。そしてその翡翠色の瞳はまた煌めいていた。
「まぁ、癖みたいなものですよ。よく子供に見えないと言われますけど」
「そうだな、見えない」
レンはそう話しながら、地面に横たわるルドラへと歩み寄る。魔力切れ寸前で、疲労していた。その地面は土魔法や、エアリアの謎の魔法により、ボロボロになっていた。穴が開き、盛り上がり、凸凹している。レンはルドラをいわゆるお姫様抱っこで、ユニの元へと運んだ。ルドラは顔を赤らめ、それでもぎゅっと捕まってくれた。エアリアはそんな様子を見て「うぉっ、大胆」とか言っていた。
そして、庭の凸凹はユニによって元通りへと修復される。全属性を使いこなすユニにとってこれぐらいは造作もないらしい。もちろん無詠唱ですべてやってのけた。
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