異彩の瞳と銃創造者
指南の方向性
ゲートをくぐると、レンの視界には霧と視界いっぱいに竹が広がっていた。そして、その竹の間から、家が見えた。そこまで大きくはなく、切り開かれた場所に立っており、庭もあった。
「いらっしゃい。わが家へ」
そのまま、ユニはレンとルドラを導く。見えるのは竹と家と霧だけ、それはまるで別の空間にいるような、そんな感じだ。
「ここはいわくつきの場所でね、私たち以外に住んでる人もいなければ、近くには町すらない。ただ、これが私たちにとっては好都合な場所でね。まぁゲートの魔法がないと移動は辛いけどね」
ルドラもレンと同じく、周りを見渡していた。霧はそこまで濃いわけではないが、それでも少し離れればすぐに迷いそうだ。歩いていくと、ようやく開けた場所に出た。するとそこには一人の少女がいた。少女はどうやら素振りをしているようだ。身の丈より大きな鎌で……
桃色の髪をなびかせ、その鎌を振るっていた。そして、こちらに気づくと、その鎌はいつの間にか少女の手から消え、こちらに駆け寄ってくる。そこでようやく気付いた。少女が人種ではないことに。頭には耳が、そして、スカートの後ろの方にはフサフサの尻尾があった。
「おかえりなさい。それで、こっちにいるのがお母さんの弟子になる人?」
「あぁ、そうだよ。レーヴェンとルドラだ。今日からリアと一緒に修行に参加することになるから」
すると、少女はレンに急接近すると、胸の方へと顔を寄せ、クンクンと匂いを嗅いでいた。レンはその行動に驚きながら、その場で固まっていた。そして、それを見たルドラは、あたふたしていた。顔を真っ赤にして。そして、十分に匂いを嗅ぐと、次はルドラに同じことを行った。
「うん、覚えた。私はエアリアだよ。よろしくね」
「僕はレーヴェン。よろしく」
「ルドラ、です。こんな格好をしてるけど、一応女です」
こんな格好とは勿論、男装のことである。今、家にルドラに合う女の子用の服は無いようで、ばれてしまった今でもしょうがなく男の服を着ているらしい。デュークが服探しに気合を入れているのは、いわなくてもわかるだろう。
「まぁ、一応説明しておくと、リアは特殊でね、普通の狐種とは違う。先祖返り持ちでね。それでも私の娘だ。仲良くしてやってね」
先祖返り、先祖と交わったものが、孫や、曾孫、それよりも、奥の方でもその性質が遺伝することがある。先祖返りは時と場合によっては疎まれる。そういう存在だが、同時に強い力を持つという。
「よし、それじゃ、始めて行こうか。私は一応、魔法分野、と剣といった武器を使った格闘もそれなりにこなせるつもりだよ。他にも専門的なところも、ある程度は抑えているつもりだ。師匠だからね、弟子に教えれることは多いほうがいい。ただ私はスパルタだよ」
その言葉に、エアリアはコクコクと頷いていた。それよりもレンは先ほど鎌が消えた謎が気になっていた。
物質創造魔法は、イメージ通りの物を作り、五分で消える。という特性がある。まぁ、俺の魔力制御とかが問題なのかもしれないが、今の俺には五分が限界だ。
「じゃ、先に習いたいことを聞いておこうか、ちなみにリアは、鎌を使った戦闘技術、それとリアの持つ無属性魔法を使った戦い方の確立とか活用法とかだね。ちなみに私は全属性使えるから安心して」
レンに引き続き、全属性魔法を使えるユニは無属性魔法も結構広幅く持っている。これが黄昏の魔女と呼ばれる一因なのかもしれない。
「私は錬金術についてと、武器や防具の制作について。それと土魔法を中心に戦闘技術も学びたいです。出来れば後衛役割がいいかなと思ってます」
「錬金術とはまた珍しい、私はその魔法は持ってはいないけど、ある程度は調べたりしたから、教えれることは教えよう。どんな魔法も魔力制御が大事だからね。ルドラは支援タイプを目指してるんだね。分かったよ。レーヴェンは?」
「僕は剣や槍、素手の近接戦闘と武器の性質とかについて学びたい。属性はユニさんと同じく全属性あるので満遍なく学びたい。得意なのは風と雷。それとちょっと特殊な武器を使った、戦闘の指南を一緒に考えてほしい」
全属性を使えると聞いた瞬間、ユニもエアリアも驚いていたが、それよりもユニは特殊な武器の方が気になったみたいだ。
「で? その特殊な武器というのは? 何も持っているようには見えないけど」
「それには、まず僕の無属性魔法について説明しないとですね」
レンは黒い紙を取り出し、ユニとエアリアに見せ、実演込みで物質創造魔法についての説明を始めた。
そして、そのまま銃という武器についても説明していく。途中何かぶつぶつユニが呟いていたが大丈夫だろうか」
「っていうことなんですがどうでしょう」
「この発想は一体どこから、って聞きたいけどね、そこは聞かないでおくよ。それに嘘は何一つ言ってないみたいだしね」
その時、ユニの右眼が微かに光ったように見えた。
「まぁ、それについては後で考えておくよ。そして、修行のためにまず初めにやることは、今の君たちがどこまでできるかを、私が知ることだ。ってことで、まずルドラからリアと一対一で模擬試合を行ってもらう。次にレーヴェン。本格的な修行は明日から。いいかい?」
その言葉にエアリアは頷き、ルドラもレンもそれに頷いた。
「いらっしゃい。わが家へ」
そのまま、ユニはレンとルドラを導く。見えるのは竹と家と霧だけ、それはまるで別の空間にいるような、そんな感じだ。
「ここはいわくつきの場所でね、私たち以外に住んでる人もいなければ、近くには町すらない。ただ、これが私たちにとっては好都合な場所でね。まぁゲートの魔法がないと移動は辛いけどね」
ルドラもレンと同じく、周りを見渡していた。霧はそこまで濃いわけではないが、それでも少し離れればすぐに迷いそうだ。歩いていくと、ようやく開けた場所に出た。するとそこには一人の少女がいた。少女はどうやら素振りをしているようだ。身の丈より大きな鎌で……
桃色の髪をなびかせ、その鎌を振るっていた。そして、こちらに気づくと、その鎌はいつの間にか少女の手から消え、こちらに駆け寄ってくる。そこでようやく気付いた。少女が人種ではないことに。頭には耳が、そして、スカートの後ろの方にはフサフサの尻尾があった。
「おかえりなさい。それで、こっちにいるのがお母さんの弟子になる人?」
「あぁ、そうだよ。レーヴェンとルドラだ。今日からリアと一緒に修行に参加することになるから」
すると、少女はレンに急接近すると、胸の方へと顔を寄せ、クンクンと匂いを嗅いでいた。レンはその行動に驚きながら、その場で固まっていた。そして、それを見たルドラは、あたふたしていた。顔を真っ赤にして。そして、十分に匂いを嗅ぐと、次はルドラに同じことを行った。
「うん、覚えた。私はエアリアだよ。よろしくね」
「僕はレーヴェン。よろしく」
「ルドラ、です。こんな格好をしてるけど、一応女です」
こんな格好とは勿論、男装のことである。今、家にルドラに合う女の子用の服は無いようで、ばれてしまった今でもしょうがなく男の服を着ているらしい。デュークが服探しに気合を入れているのは、いわなくてもわかるだろう。
「まぁ、一応説明しておくと、リアは特殊でね、普通の狐種とは違う。先祖返り持ちでね。それでも私の娘だ。仲良くしてやってね」
先祖返り、先祖と交わったものが、孫や、曾孫、それよりも、奥の方でもその性質が遺伝することがある。先祖返りは時と場合によっては疎まれる。そういう存在だが、同時に強い力を持つという。
「よし、それじゃ、始めて行こうか。私は一応、魔法分野、と剣といった武器を使った格闘もそれなりにこなせるつもりだよ。他にも専門的なところも、ある程度は抑えているつもりだ。師匠だからね、弟子に教えれることは多いほうがいい。ただ私はスパルタだよ」
その言葉に、エアリアはコクコクと頷いていた。それよりもレンは先ほど鎌が消えた謎が気になっていた。
物質創造魔法は、イメージ通りの物を作り、五分で消える。という特性がある。まぁ、俺の魔力制御とかが問題なのかもしれないが、今の俺には五分が限界だ。
「じゃ、先に習いたいことを聞いておこうか、ちなみにリアは、鎌を使った戦闘技術、それとリアの持つ無属性魔法を使った戦い方の確立とか活用法とかだね。ちなみに私は全属性使えるから安心して」
レンに引き続き、全属性魔法を使えるユニは無属性魔法も結構広幅く持っている。これが黄昏の魔女と呼ばれる一因なのかもしれない。
「私は錬金術についてと、武器や防具の制作について。それと土魔法を中心に戦闘技術も学びたいです。出来れば後衛役割がいいかなと思ってます」
「錬金術とはまた珍しい、私はその魔法は持ってはいないけど、ある程度は調べたりしたから、教えれることは教えよう。どんな魔法も魔力制御が大事だからね。ルドラは支援タイプを目指してるんだね。分かったよ。レーヴェンは?」
「僕は剣や槍、素手の近接戦闘と武器の性質とかについて学びたい。属性はユニさんと同じく全属性あるので満遍なく学びたい。得意なのは風と雷。それとちょっと特殊な武器を使った、戦闘の指南を一緒に考えてほしい」
全属性を使えると聞いた瞬間、ユニもエアリアも驚いていたが、それよりもユニは特殊な武器の方が気になったみたいだ。
「で? その特殊な武器というのは? 何も持っているようには見えないけど」
「それには、まず僕の無属性魔法について説明しないとですね」
レンは黒い紙を取り出し、ユニとエアリアに見せ、実演込みで物質創造魔法についての説明を始めた。
そして、そのまま銃という武器についても説明していく。途中何かぶつぶつユニが呟いていたが大丈夫だろうか」
「っていうことなんですがどうでしょう」
「この発想は一体どこから、って聞きたいけどね、そこは聞かないでおくよ。それに嘘は何一つ言ってないみたいだしね」
その時、ユニの右眼が微かに光ったように見えた。
「まぁ、それについては後で考えておくよ。そして、修行のためにまず初めにやることは、今の君たちがどこまでできるかを、私が知ることだ。ってことで、まずルドラからリアと一対一で模擬試合を行ってもらう。次にレーヴェン。本格的な修行は明日から。いいかい?」
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