Re:legend

りゅう

530:エルミス崩壊










「フラン、戦いながらでいいから聞いてほしい。神器、ヘリオブライトの特性についてだ」
「わかった。手短にお願い」

神器ヘリオブライトで敵を突くフランをポチャが援護し、メロウとウェルディーネは魔法で遠くの敵を倒す戦い方をしていたフランがウェルディーネの話に耳を向ける。

「神器ヘリオブライトは魔力を貯めて一気にときな放つことができる。今から私の魔力を一気にヘリオブライトに送り込むからあなたの精霊神モードと覚醒状態の力を上乗せして試してみて」

ウェルディーネはそう言いながら一気に魔力をヘリオブライトに流し込む。私は上空へと飛び上がる。
ヘリオブライトに流れた魔力に精霊神モードの力と覚醒状態の力を上乗せして一気に巨大都市エルミス目掛けて魔力を振り落とした。

「おいおい、嘘だろ…」
「フランさんやばっ…」

僕の横でアクアが口をぽかーんと開いて呟いた。

「あんなの水の魔女の私でも不可能よ…」

フランが解き放った魔力は巨大都市エルミスに着弾した直後に巨大な水の渦を生成し、巨大都市エルミスを呑み込んだ。

「ふう、危なかった…」

なんとか防御魔法を作りフランの魔力攻撃に巻き込まれずに済んでホッとしながら僕は呟いた。そして今後二度とフランを怒らせるようなことをしないようにしようと誓ったのだった。あんなの直接撃ち込まれたら生きていられる自信がないよ…

フランの作り出した水の魔力の渦に呑み込まれた巨大都市エルミスや魔族たちは跡形もなく完全に消滅した。

フランが放った魔力のおかげで巨大都市エルミスがあった場所には巨大な湖が完成したのだった。

「ちょっとやりすぎちゃいましたかね?」
「やりすぎよ…」

引きつった笑みを浮かべながら戻って来たフランにエリカが言う。他のみんなも僕が防御魔法を張らなかったら今頃湖の中に沈んでいたからな…少しフランに対して怒りを覚えたらしい。











コメント

  • りゅう

    間違いでしたので訂正致しました。
    ご指摘ありがとうございます。

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