Re:legend

りゅう

494:魔族再び














「もしもし?」

僕達が図書館で魔導書などを漁っていると誰かから電話がかかってきた。

「リュウ様、今どちらに?」

電話越しでロンさんの怒鳴り声が聞こえてくる。あれ、なんか怒ってる?

「あー、えーと」

「魔族が攻めてくるのを感知しました。すぐに戻って来てください」

「……魔族は僕が相手をしよう。ロンさんは念のため騎士団はあちこちに配置しておいてくれ」

「承知いたしました」

ロンさんはそう言い電話を切る。

「リュウ様、どうやら魔族が攻めてきているみたいです」

魔族の気配を察知したシャインが小型化して図書館に入ってくる。

「さて、じゃあ軽く討伐に行きますか…」

「現在敵は海上を浮遊していますね。そこまで強い者はいないみたいです」

「わかった。シャイン、僕と来てくれ…ハルカ、エリカ、フラン、アミちゃんは一緒に来てくれ、ダーク、お前はヒナちゃんのそばにいてあげてくれ。悪いけどニコルちゃんは今回お留守番な」

「海上だと私役に立てませんからね。仕方ありません」

「ハルカはククルカンがいるからいいとしてエリカはスカーレッド、フランはグランブルー、アミちゃんはエメラルドと一緒に行動してくれ」

「リュウさん、じゃあ私家にククルカンを迎えに行きますね」

「え、ちょ、ハルカ…」

ハルカがそう言いながら図書館から飛び出して飛行島から飛び降りる。ちょ、さすがに無茶じゃ…

空中でハルカが口笛を吹くと下からすごい勢いでククルカンがやって来てハルカを背中に乗せる。ハルカがちゃんと無事だったのを確認して僕達も魔族討伐に向かう。















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