Re:legend
485:クロノス
「まずははじめましてかな…僕はクロノス、時の精霊神だ」
僕の目の前に現れた精霊は僕にそう告げ僕の周りを飛び回る。
「時の…精霊神……」
「そう。君がこの世界に来てからずっと君を見ていたけど今回はさすがにやばそうだったから来ちゃった」
「ずっと見ていた?もしかしてお前が僕をこの世界に……」
「違うよ。君をこの世界に呼んだのは僕じゃない、だけど僕は誰が君をこの世界に呼んだか知っている。そして君が本当はこの世界の出身ってこともね…」
「どういうことだ…」
僕の目の前を飛び回る精霊が何を言っているのか僕には全くわからなかった。
「そのまんまの意味だよ。まあ、この話は後でするとしよう。今はあれをなんとかしないとね…」
クロノスは魔神王を指差しながら言う。
「ぶっちゃけもうすぐ魔法の効果が切れそうなんだ。だからほら、はやく手を出して」
「手?」
「うん。はやく契約するよ。時の精霊神クロノス、君の契約精霊となろう」
クロノスはそう言いながら僕に向けて手を突き出す。僕がクロノスの手を取り契約完了だ。
「さて、じゃあとりあえず魔法の効果が切れた後の話をしようか。魔法が解けた後僕は再び魔法を使い魔神王の時を止めよう。5分くらいなら時間を稼げる。その隙に迎えを呼ぶといい…」
「いや、でも止まってるなら倒しちゃえば…」
「ある程度の刺激が与えられたら時が動き出すけど…」
「よし、じゃあ魔法を頼む。僕はラスを呼ぶから…」
そう言いながら僕はポケットからスマホを取り出した。
「クロノスタジア」
クロノスが魔法を発動させる。すると周囲の時間が止まりまるで世界中の時が止まったような感覚だった。その後僕はラスを呼び撤退した。
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