Re:legend

りゅう

484:戦いの終わり














「こいつでラスト」

エリカがそう叫びながら魔族を討伐する。戦いは終わった。エリカたちの周りに動く魔族はいない…

「さて、じゃあ王城に戻るわよ。一応ガランさんの部隊とコヨミちゃんの小隊は砦で待機をお願いします」

エリカはそう言いながらラスを呼びガランさんとコヨミちゃんを置いて帰った。





エリカたちが敵を全滅する少し前…

「フェアリー、フレア、頼む!」

「「精霊神の祝福」」

フェアリーとフレアが精霊神モードになっている者のみに使用できる強化魔法を発動する。

「ウィズ、援護は頼む」

僕はウィズにそう言い残してテレポートを発動、魔神王の後ろに回り込み魔神王を蹴り飛ばす。フェアリーとフレアの魔法のおかげでかなり強化された僕の蹴りは魔神王をあっさりと吹き飛ばした。

「風弾・火弾」

僕は風の塊と火の塊を複数作り出し魔神王に放つ。

「ブラックホール」

魔神王が僕の魔法を魔法で防ごうとする。

「今だ、ウィズ、頼む!」

「任せろ。『傲慢』なる空間」

ウィズが魔法を発動すると魔神王の魔法が消滅する。無防備になった魔神王に風弾・火弾が直撃、そして…

「抜刀:剣鎖覇皇剣」

僕の神器エリュシオンにありったけの魔力を注ぎ込んだ剣撃が魔神王に直撃した。

「やったか?」

「手応えはあったけど、妙なフラグが立ったような気がする」

僕がそう呟いた瞬間、僕の精霊神モードと覚醒状態が解けた。

「まずいな…私も限界……」

そう言いながらウィズがハルカの体から抜けていった。

「ふう、死ぬかと思ったぞ…今のは素晴らしい一撃だった。どうだ、お前たち我が軍に入らぬか?」

魔神王が傷口を塞ぎながらそう言う。当然お断りさせていただく。

「そうか…残念だ。ならば死ね」

魔神王が僕とハルカ目掛けて闇を放つ。

「ハルカ…君だけでも……」

僕はフェアリーとフレアをハルカの手に預けて残った魔力全てを使いハルカをドリフトで家に送る。僕もドリフトで帰りたかったがすでにそのような魔力はない。おまけに無茶をしたせいでレグルスを顕現させることすらできない…

「なるほど、女だけは逃したか…いい死に様だ。貴様のことは忘れないだろうな…我に刃向かう敵の中で最も厄介な敵として貴様のことは語り継ごう…」

魔神王は魔神王と戦いぬいた僕に敬意を表しながら僕の体の真上に闇の剣を作り出す。

「これで終わりだ」

魔神王は闇の剣を僕に落とす。

「クロノスレイ」

謎の声が聞こえた直後、闇の剣は止まった。いや、世界中が止まった。そう思えるほど周囲は静かだった。

「さて、少しお話しをしよう。フェアリーとフレアに認められし者よ…」

そう言いながら僕の前に金色に輝く小さな精霊が現れた。
















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