Re:legend
482:殲滅戦
「うはぁ…たくさんおいでなさったわね…」
目の前に迫る魔族の大軍を見てエリカが呟く。
「さて〜じゃあ、強襲しちゃっていいかな?」
エリカの横にいたフレイムがエリカに言う。エリカは黙って頷きフレイムに強襲を許可する。
「フレイムテンペスト」
フレイムが魔法を放つ。すると魔族の大軍に巨大な火の塊が撃ち込まれた。フレイムの魔法により魔族が次々と海へ落ちていく。
「遠距離の魔法が使える人はどんどん撃ち込んで、遠距離の魔法が使えない者は敵が来るまで待機」
エリカの指示に従い次々と遠距離系の魔法が魔族の大軍に撃ち込まれていく。しばらくすると魔族側から反撃の遠距離系魔法が飛んできた。
「みんな、下がって」
エリカは飛び出して遠距離系魔法の軌道上に立つ。そしてやってきた魔法を『暴食』の魔法で吸収した。魔族側は次から次へと遠距離系魔法を放つがそれらは全てエリカの力へと変換された。
「みんな、敵が来る、迎撃準備」
だいたい半分くらいまで減った魔族の大軍がピュレット領土内に侵入した。
「遠距離系の魔法使いは遠距離攻撃をやめて敵を迎え撃つ。遠距離系の魔法しか使えない人は砦まで撤退して」
念のためにつくっておいた砦にはメグが待機している。怪我人は全てメグに任せれば大丈夫だろう。一応砦の防衛要員としてエイリーンとラハドさんを砦に置いてきた。
「さあて、あなたがこの軍のリーダー?」
エリカがエリカの前に降り立つ魔族に尋ねる。
「ああ、その通りだ。我はこの軍を束ねる…」
エリカは敵のリーダーの名乗りを最後まで聞かずに神器を装備した拳で全力で殴りつけた。敵のリーダーは一発koだ。
「敵のリーダーは討ち取った。後は残りのカスどもを片付けるだけよ。みんな、頑張って!」
エリカがそう叫ぶとピュレット騎士団の士気が一気に上がる。
「「「「獣化」」」」
かなりこっちが有利な状況、そんな中敵を徹底的に叩こうと4人の獣人が同時に獣化する。
コリンさんの巨大狐、ニコルちゃんの巨大うさぎ
ガランさんとコヨミちゃんは不完全な獣化だがそれでも敵にとっては驚異だろう。4人の獣は次々と敵をなぎ倒していった。この時には敵の数は約4分の1程になっていた。
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