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りゅう

471:食事の準備















「あれ、ヒナちゃんどこか行くの?」

メイド服をきて大きめのカバンを持って庭を歩いていたヒナちゃんに僕が尋ねる。

「はい。夜ご飯用の食材を買い足しに行こうかと…」

「じゃあ僕も一緒に行くよ」

「はい!一緒に行きましょう」

ヒナちゃんが嬉しそうに答える。僕は急いでヒナちゃんの横に行き一緒に歩いた。

「荷物持ってあげるよ」

「いえいえ、ご主人様に荷物を持たせるわけにはいきませんから」

「遠慮しなくていいよ」

僕はそう言いながらヒナちゃんが持っていたカバンを受け取る。

「リュウさん、今日の夜ご飯は何がいいですか?」

歩きながらヒナちゃんが僕に尋ねる。最近うちの食事の用意は全てヒナちゃんに一任されている。以前はソラミちゃんも一緒に料理をしていたみたいだがヒナちゃん1人で事足りるとソラミちゃんが判断したためヒナちゃんが1人で食事の用意をすることになった。

「う〜ん、鍋が食べたいかな…」

「鍋?硬くて食べられませんよ?」

ヒナちゃんが何言ってんだこいつとでもいうような表情で僕を見つめる。

「あー、僕の世界の料理名だよ…スマホで調べてみな」

僕がそういうとさっそくヒナちゃんはスマホで調べ始めた。

「なるほど、理解しました。じゃあ今日は鍋パーティーというものをしてみましょう」

スマホで鍋パーティーを知ったらしいヒナちゃんが気合い満々という表情でいう。

その後、肉屋、魚屋、八百屋といろいろな店を周り鍋の材料を調達した。どうやらヒナちゃんは肉鍋や魚鍋やキムチ鍋などたくさん用意するみたいだ。

家に帰ったらヒナちゃんはさっそく調理場に向かって行った。これは今晩は期待できそうだ。

「リュウさん、大変です!鍋の数が足りません!」

「え?」

うちには鍋が3つしかなかったためヒナちゃんが作ろうとしていた鍋の個数と合わないらしい。僕は暇そうにしていたフランとニコルちゃんを連れて慌てて鍋を買い足しに行った。












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