Re:legend

りゅう

460:姉弟子として













「雷帝の鉄槌」

イカヅチが空中に雷を蓄えて私に振り落とす。私は慌てて水魔法で水の壁を作り出した。

「無駄だよ。その程度で私の魔法は止まらない」

イカヅチの魔法は私の魔法をあっさりと破壊し私に迫る。

「ウォータークラウン」

イカヅチの魔法をギリギリ躱した私は水魔法を発動しイカヅチの頭上に水の塊を振り落としたがイカヅチはそれをあっさりと防いだ。

「これでわかったかな?私とお前じゃ次元が違う。お前が私に勝てる可能性はない。大人しく水の居場所を教えてくれないかな〜」

イカヅチは無邪気に笑いながら私に言った。悔しい…悔しいが圧倒的な実力差を見せつけられた私には言い返すことができなかった。

「とりあえず水の場所をはやく教えてよ〜」

そう言いながらイカヅチは私に近づいて来た。逃げようとしても足が動かない。私はここで殺されると思った。たとえ殺されようとスイ様の居場所だけは絶対に言わないとも誓った。イカヅチが私に手を伸ばした直後、突如現れた水の刃が私を助けた。水の刃に驚いたイカヅチは私から距離を置いて警戒する。

「アクアちゃん、大丈夫?怪我とかしてない?」

私に優しく聞いてくれたのは私が探していた人物…イズミちゃんだった。

「イズミちゃん…イズミちゃん……よかった。会えてよかった…」

私は泣きながらイズミちゃんに抱きついた。イズミちゃんは優しく私を受け入れてくれた。

「さてさて、私のかわいい妹弟子を痛めつけてくれたあなたは何者なのかな?」

イズミちゃんは怒っていた。イカヅチが私にしたことを許すまいと…

「私は雷の魔女イカヅチ…どうやらあなたは水ではないようだね。だったら用はない逃げ出すなら今のうちだよ〜」

「逃げる?何を言っている?私の妹弟子を傷つけたんだ。死で償え」

「イズミちゃん…ダメ…イズミちゃんじゃあいつには勝てない…だからやめて…」

「アクアちゃん…大丈夫だから…そこで見てなさい。たまには姉弟子らしく立派なところを見せないとね」

「悪いけど私も手伝わせてもらうよ」

「サラちゃん…ありがとう」

突然現れた女の子とイズミちゃんはイカヅチと対峙した。















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