Re:legend

りゅう

457:捜索













「イカヅチ…ですか?」

「うん。今代の雷の魔女イカヅチ…先代の雷の魔女ライ様を暗殺して雷の魔女の地位を奪い先代の砂の魔女を虐殺した奴だよ。私はあいつを許さない…絶対に先代の仇を討つ…」

砂の魔女は本気だった。本気で怒っていた。自分の全てをかけてでもイカヅチを倒そうという意思を私は感じた。

「砂の魔女様、私もお手伝いさせていただきますよ」

「本当?すごく助かるよ。是非お願い…あと砂の魔女様はやめて…サラって呼んでくれていいからさ…」

「わかったわ。これからよろしくね。サラちゃん…私はイズミ、水の魔女スイ様の弟子よ…」

「イズミ…さん?うん。よろしく」

サラちゃんは嬉しそうに私に言った。ずっと一人暮らしだったからともに生活する人が見つかって嬉しかったのだろう。私にとっても一人暮らしよりサラちゃんがいた方が良かった。

私がサラちゃんと出会った頃…水の魔女スイ様の屋敷では……

「アクア、アクア、何処にいるのです?」

スイ様がアクアを探すがアクアの姿は何処にも見当たらない。屋敷の中だけではなくよくアクアが遊びに出かける場所も全て探したが見当たらなかった。

「これは…」

再びアクアの部屋を訪れたスイ様は一枚の紙を発見した。アクアの字で書かれた紙だ。紙にはイズミちゃんを探してきます。夜までには戻るので心配しないでくださいと記されていた。

スイ様がこの紙を見つけた時、時刻はすでに午後8時を回っていた。

「アクア…一体何処に…」

スイ様は慌ててアクアを探しに行く。現在、スイ様は水魔法で作りだした水人形もアクア捜索のために動かしているがアクアは見つからない。

スイ様はアクアを探すために外へ出る。そしてまっすぐに私たちがいる屋敷に向かい走りだした。

スイ様が私たちの屋敷に向かっている頃…アクアは私を探して私が今いる屋敷の近くまで来ていた…














「Re:legend」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く