447:乱入

「闇刀」

『色欲』は闇の力を刀の形にして構え、アミちゃんに迫る。

「サンドハンド」

アミちゃんは砂の魔法で砂の手を5本作り出し『色欲』目掛けて放つ。『色欲』が振り下ろした刀をアミちゃんは砂の手で受け止める。そして闇の力を掴んでいる隙にアミちゃんは聖剣の鎖で『色欲』を斬る。

「くっ…今のはかなり効いたぞ…」

『色欲』が脇腹から血を流して言う。『色欲』はかなりダメージを負ったらしく脇腹を両手で強く押さえつけていた。

「砂嵐」

アミちゃんが魔法を発動させた瞬間、『色欲』の周囲に砂嵐が発生して『色欲』を呑み込んだ。

「かなりいい攻撃だ。だが、すまんな、この程度の攻撃、全く効かない…闇渦」

『色欲』は闇の魔法でアミちゃんの魔法を呑み込んだ。

「そんな…私の……私とサラちゃんが考えた魔法が……」

砂嵐はアミちゃんとサラちゃん、2人が必死になって考えた魔法だった。それをあっさりと破られたアミちゃんはショックのあまりその場に膝をつく。

「さて、とりあえず邪魔が入るといけないから塞いでおくか…」

『色欲』はそう呟きながらヒナちゃんとユリちゃんがアミちゃんを助けに来れないように闇の壁を作り道を塞ぐ。

「さて、とりあえず『憤怒』を目覚めさせるとするか…」

『色欲』はそう言いながらアミちゃんに触れてアミちゃんに闇の力を流し込む。するとアミちゃんはかなり苦しそうにしながらその場に倒れこむ。そんなアミちゃんに『色欲』は容赦なく闇の力を送り続ける。

「久しぶりだな、『色欲』…ハーレクイン……さっそくで悪いけどやめてもらおうか…」

突如現れたハルカが『色欲』の腕を掴みアミちゃんから手を離させて言う。

「どうやら『憤怒』を復活させる前に裏切り者を倒さないといけないみたいだな…」

『傲慢』のウィズ、『色欲』のハーレクイン対峙する。

その隙にエリカがアミちゃんを安全な場所へと運ぶが『色欲』は特に気にしなかった。

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