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りゅう

446:限界の殻













「水の裁き」

アクアは周りに無数の水の塊を作り出しイカズチ目掛けて放つ。

「無駄ですよ。私に水の魔法は…効かない、いや、むしろ私の手助けをすることになってしまう。サンダーボルト」

イカズチが雷の魔法を発動、アクアが放った水魔法で威力を上げた雷魔法がアクアに迫る。

「水壁」

アクアは慌てて水の壁をかなり分厚く作り雷を上手いこと流しきる。

「あいわからず魔力の量だけはすごいけどそれだけじゃ私には絶対に敵わないぞ…諦めたら?」

イカズチがアクアに迫りながら言う。

「諦める?なんで私が諦めるのが許される。私をかばってくれたサラちゃんや私を信じて私を生かしてくれたあの子がいるのに…諦めるなんて出来るわけない」

アクアはイカズチに強く言い放つ。アクアの言葉をイカズチは鼻で笑う。

「諦めても諦めなくても結果は同じ、お前の敗北だ。なのに何故諦めない?」

「結果は同じ…?何を言っているんです?何故、何をもって結果が同じだと言い張ることができる。たしかに私がお前に勝てる可能性は低い…だけど0ではない本当に少しでも私に勝てる可能性があるなら私は絶対に諦めない。100回戦って私が1回しか勝てないと言うならその1回を今持ってこればいい…今、ここでお前を倒して勝ち逃げしてやる」

「………まさか、お前……」

「私は絶対諦めない。私を信じて全てを失った大切な仲間や私を助けてくれたサラちゃんやリュウ様…そして今、私を…私なんかを仲間と呼んでくれる人達のためにも私は戦う。今、ここでお前に勝つために私は私の限界を超える」

そうイカズチに言い放ったアクアはすでに今までの自分の限界の殻を破っていた。

「私の全力…水の魔女アクアの全力、思い知れ!」

覚醒状態になったアクアは強く言い放った。そして戦いが再び始まる。
















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