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りゅう

441:色欲と憤怒











「ふう、まさかこんなところで出会うとは思ってませんでしたよ!」

アミちゃんが『色欲』目掛けて叫ぶ。

「なんだ、侵入者っていうから来てみたら『憤怒』か…まあいい…大人しく投降するなら手あらな真似はしないがどうする?」

「投降?私がするわけないだろう。お前のことをずっと憎んで来た。『憤怒』の主としてこの怒りを全てお前にぶつけてやる!」

アミちゃんは勢いよく『色欲』目掛けて言う。

「アミちゃん、ダメです。今はリュウさん達と合流するのが優先です」

『色欲』と戦おうとしていたアミちゃんを側にいたヒナちゃんとユリちゃんが止めるがアミちゃんは全く聞く耳を持たなかった。

「ヒナちゃん達は先にリュウさん達と合流してください。私はこいつを倒すまでは絶対にここを動きません」

アミちゃんの言葉を聞いたヒナちゃんとユリちゃんは少し戸惑う。無理もない、ずっと恨み続けた敵を前にしたアミちゃんの気持ちが2人には嫌と言うほどわかるからだ。

「わかった。アミちゃん、頑張って。私達はなるべく手を出さない」

「わかった。ありがとう」

「アミちゃんが負けそうになったら止めるから…」

「うん。お願い……」

アミちゃんはヒナちゃんとユリちゃんにそう言い敵の前に立つ。アミちゃんは『色欲』相手に一騎打ちを挑み、必ずし勝つと言う思いを言葉に込める。

「3人がかりでいい、お前だけだと退屈だからな…」

『色欲』はアミちゃんの後ろにいたユリちゃんとヒナちゃんを指差して言う。

「うるさい、お前は私が倒すって言ってんだよ」

アミちゃんは覚醒状態になりながら『色欲』に言い放つ。














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