Re:legend
436:拳
「アクアリング」
アクアが魔法を発動した瞬間、僕を細い輪の様な物が囲む。アクアが手を握ると僕を囲む輪が一気に縮まるが僕はエリュシオンで輪を一刀両断し、アクアに迫る。
「アクアプリズン」
アクアに迫る僕目掛けてアクアは魔法を発動する。アクアが発動させた魔法により僕は水の中に閉じ込められるがそれもエリュシオンで切り刻む。
「うそっ、これも通じないの…だったらウォータークラウン」
アクアは上空に水の塊を作り出して僕目掛けて振り下ろす。
「火龍の咆哮」
僕はアクアが放った魔法目掛けて火の魔法を打ち込む。アクアの魔法に僕の魔法が当たった瞬間に現れた火の龍がアクアの魔法を飲み込みアクアに向かって行く。
「ちょっ、なんで火の魔法なのに…」
本来火の魔法は水の魔法に弱い、それにも関わらず僕の火の魔法にあっさりと自分の水の魔法が飲み込まれてしまったのがショックだったのかアクアはその場に膝をつく。
「アクア、危ない、避けろ…」
僕がアクアに避けるように言うがアクアはショックのあまり動けずにいた。
僕の魔法がアクアに当たる直前にアクアの目の前に障壁が貼られて僕の魔法を上空に反射する。
「この拳を見ろ…小さな女の子をいじめる愚か者を成敗する拳だ」
「ちょっ、ウィズ待て待って…話せば…」
僕が言い終わるよりも前にウィズの拳が僕に炸裂する。
「ちょっとお姉ちゃん、何してるの?リュウ、大丈夫?」
エリカが僕を揺らしながら言う。よかった。まだ死んでないみたいだ。
「あっ、リュウさん、ごめんなさい」
ハルカが僕に駆け寄ってくる。そして僕の耳元でボソッとウィズからの伝言を伝える。
「一応死なないよに加減はしといてあげたよってウィズが…」
「誤解だって……」
その後、帰ってきたハルカに事情を説明してアクアが弟子になったことを伝える。
ハルカの同意も得られたのでアクアは正式に僕の弟子になった。
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