Re:legend
434:弟子入り
さて、アクアの弟子入りをかけたこの試合、始まってすぐに勝負は一方的なものになった。
覚醒状態になれないのにアクアが魔女と呼ばれる理由…それ即ち、覚醒状態でもないのに他の魔女と互角に渡り合える力を有していたからだ。
「強すぎ…でしょ……」
アクアの魔法を前に為すすべがなくずっと防戦一方のエリカがアクアに言う。
「とりあえず負けを認めてくれませんか〜じゃないとエリカさんを気絶させないといけないので〜」
エリカはまだ諦めないと言うかのように魔法を放つがアクアには全く効いていない。
「じゃあそろそろ決着つけさせてもらいますね」
アクアがふらついて立つのが精一杯のエリカに言う。
「アクア、エリカそこまでだ。エリカ、アクアの勝ちだ。僕はアクアを弟子にとるけど文句ある?」
「いいえ、問題ないわ…すごく強かった」
エリカを圧倒できるほどアクアは強かった。アクアの強さは覚醒状態になった他の魔女たちと互角といってもいいすぎではない…
「アクアが覚醒状態に入れるようになったらかなりの戦力になってくれそうだな…」
僕は喜んでいたアクアを見つめながらそう呟いた。
「リュウ様〜これからよろしくお願いします」
改まった感じでアクアが僕に頭を下げる。
「うん。よろしく」
こうしてアクアは僕の弟子になった。後からソフィラさんやフレイムといった他の魔女達はアクアが弟子入りしたと聞いてすごく驚いていた。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
63
-
-
3
-
-
55
-
-
361
-
-
841
-
-
314
-
-
337
-
-
0
-
-
4503
コメント