Re:legend

りゅう

430:封印












「やっぱりここだったか…」

僕がアミちゃんと来た場所、それはピュレットの王都から少し離れた場所にある地下街だった。なつかしいな…ここに来たのは数ヶ月ぶりだった。

「たまにはお母さんやお父さんに顔を見せませんとね…」

アミちゃんはお母さんやお父さんさんのお墓を綺麗に掃除しながら呟く。 

「はやくおばあちゃんもこの中に戻してあげませんとね…」

アミちゃんは封印の鎖でおばあちゃんが封印された結晶を見ながら言う。

「そうだね。はやく『色欲』を倒さないとな…」

「はい。あいつは私が倒します。私の命に代えても…そのためにもっと強くならないと…」

「うん。僕もアミちゃんに負けないように頑張らないとな…白を助けるため………」

僕はアミちゃんが持つ結晶を見ながらあるアイデアを思いついた。

「レグルス、封印の鎖で一旦白を封印したらどうなる」

アミちゃんと家に帰ってすぐに僕は自分の部屋に入り『強欲』の空間に向かった。

「なるほど、それならガーディアン復活までかなり時間が稼げるかな…やってみる価値はあると思うよ」

「おい、ウィズ、さらっとこの空間に入ってくるな!」

急に現れたウィズにレグルスが言う。

「ごめん、ごめん、今後は気をつけるよ…」

「お前、悪いと思ってないだろ…」

レグルスが呆れた表情でもういいやと引き下がった。

「ハルカと出かけたんじゃないの?」

「すぐに戻るから大丈夫だ。話を戻そう。白を封印するという意見には賛成だ。だが、封印したとしてもガーディアンの復活は止まらない、かなりゆっくりになるがいずれ封印する。時間にして1年程だな…」

「1年か、わかった。ありがとう、ちょっと白に相談してくる」

僕はそう言いながら『強欲』の空間を後にした。

















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