Re:legend

りゅう

427:戦う覚悟













「ウィズ、レグルスどういうことだ?向こうはやけに好意的に接してくれたし協力するって言ってくれたぞ」

イリスと別れた僕はウィズとレグルスに尋ねる。

「まあ、先程のやつの態度だけを見たらそう思ってもおかしくないだろうね」

「どういうことだ?」

意味深なことを言うウィズに僕が尋ねる。

「今、私が本当のことを言っても君は信じないだろう。いずれわかる。やつの力が必要なのは事実だ。今はやつの言う通りヒナちゃんを覚醒状態にさせることだな…」

「……最後に1つだけ聞いていいか?」

「ああ、なんでも聞いてくれ」

「もしウィズの言う通りにヒナちゃんを覚醒状態にしてイリスの力を借りることになってもヒナちゃんに危害はないか?」

「「……………」」

僕の質問を聞きレグルスとウィズが黙り込む。

「やっぱり、ヒナちゃんに何か…」

「仕方ないことだ。何かを助けるには犠牲が生じるものだ。死にはしないから大丈夫だ」

ウィズがいつもより小さな声で言う。

「でも、ヒナちゃんが傷つくなんて…」

「白が死ぬのとヒナちゃんの体の自由が多少奪われるのとどっちがいいか考えてみろ…」

レグルスが僕に言うが白を助けるためとはいえヒナちゃんに影響が出てしまうのは嫌だった。

「ほかに白を助ける方法はないのか…」

「あるにはあるが現実的ではないな、白の体を使い復活したガーディアンを倒せば白は助かるだろう。だが白の体を傷つけずにガーディアンだけを倒すなんてできるか?」

ウィズが真剣な表情で尋ねる。

「僕は白を助けたい…でもそのためにヒナちゃんを犠牲にするのは嫌だ。だからやってやる。ガーディアンを倒して白を助けてやる」

「………そうか、『強欲』らしい答えだ。仕方ない、私も力を貸そう」

「ありがとう、ウィズ」

「もちろん俺も力を貸してやるからな」

「ああ、頼りにしてるぞレグルス」














「Re:legend」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く