Re:legend
426:イリス
「あの…どちらさまでしょうか?」
目の前に立つ可愛らしい金髪の女の子が僕に尋ねる。
「えっ…あっ、えっと…」
「そいつは俺様の契約者だよ。つまり今代の『強欲』だ」
戸惑っていた僕に代わってレグルスが女の子の質問に答える。
「レグルスさん、お久しぶりですね。あっ、ウィズさんも、お久しぶりです」
「久しぶりだな」
「久しぶり、数百年ぶりだな…」
「それにしてもびっくりしました。まさか急にレグルスさんとウィズさんと会えるなんて思ってませんでしたから…」
「俺様の契約者の頼みでな…お前に頼みがあるらしい」
「頼み?私に出来ることなら協力いたしますけど、まずはあなたのことを教えていただきたいです」
「あっ、ごめんなさい、まだ自己紹介してなかった。僕は『強欲』、涼宮竜一応ピュレットって国の国王をしてます」
「王様でしたか…それはご無礼を…お許しください」
女の子が急に改まった態度を取る。すごくいい子じゃないか…
「君が『嫉妬』の魔族であってるのかな?」
「はい。私、『嫉妬』、イリスと申します。ところで、私に頼みがあっていらしたみたいですが内容を伺ってもよろしいでしょうか?」
僕はイリスに白のことやガーディアンのことを説明した。
「なるほど、ですが、話を聞く限り私に協力できることなんてなさそうですが…それに協力するなら今代の『嫉妬』に私に相応しい器になってもらわないと…」
「もし君がヒナちゃんの体に入れるようになったら協力してくれるか?」
「ええ、私にできることなら…」
僕はイリスとヒナちゃんを覚醒状態にさせ、この話を聞いてヒナちゃんが協力してくれるといったらイリスも協力してくれるという約束をして体に戻った。レグルスやウィズは絶対協力してくれないと言っていたがそうでもなかったみたいだ。
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