Re:legend
409:闇の暴走
「嘘…だろ……」
「イザベラ様が……負けるなんて……」
「やばい…撤退だ…撤退しろ…」
イザベラの部下であった魔族達は真っ二つになったイザベラを置いて逃げ出した。
「ファルファさん、乗ってください。追いかけますよ」
ドラゴンに乗ったソニアさんがファルファさんにそう言いファルファさんをドラゴンに乗っける。
「ソニアさん、戦う気がない相手を追わなくて大丈夫です」
「しかし今がやつらをしとめるチャンスでは…」
「あんなやつら放っておいても大丈夫でしょう。それより今はイザベラの体を調べるのが優先です。何かいい情報が手に入るかもしれませんし」
「たしかにそうですね」
ソニアさんがそう言いながらファルファさんとともにドラゴンから飛び降りる。
ハルカが真っ二つになったイザベラに近づきイザベラへと手を伸ばす。
その瞬間、イザベラから大量の闇の力が溢れ出した。
「まだ、生きてるの?」
「ハルカさん、どいてください」
ソニアさんが持っていた槍をイザベラに向かって投げつける。槍はイザベラに刺さったがイザベラから流れる闇の力は収まらない。
「ファルファさん、ソニアさん、下がって…なんか嫌な予感がします」
ハルカがファルファさんとソニアさんに下がるように言った瞬間、イザベラから流れる闇の力が巨大な人のような形になった。イザベラの体は闇の力に引き込まれた。
「何が…起こって…」
「ファルファさん、危ない!下がって…」
ハルカがファルファさんにそう言った瞬間、ファルファさんが闇の塊のようなものに当たり吹き飛ばされた。
「ソニアさん、すぐにファルファさんを連れてエルフラウに戻ってください」
「私がここにいても邪魔みたいですね…わかりました。ハルカさん、頼みますよ」
ソニアさんがドラゴンに飛び乗りながら言う。ソニアさんはドラゴンに乗り倒れていたファルファさんを連れてエルフラウに戻っていく。
「どうやら意識はないみたいですね。すぐにその闇の力を封印してあげます」
ハルカはエリュシオンをイザベラに向けて言う。
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