Re:legend
407:襲撃再び
「ついに来ましたか……」
「はい。先程ファルファ殿から連絡がありました…」
「そうですか。報告ありがとうございます」
「行く気ですか?」
「はい。リュウさんが留守の間…私がみんなを守らないと…」
「そうですか…ご武運を……」
僕が眠りについてから約半月…エルフラウに『憂鬱』が再び攻めて来たようだ…
ハルカは『憂鬱』を倒すためみんなには何も言わずに1人でエルフラウに向かった。ラスに頼みエルフラウに到着したハルカは1人で海岸に向かった。
「ハルカさん、わざわざ来ていただきありがとうございます」
「ファルファさん…ファルファさん、『憂鬱』は私が倒します。ファルファさんとソニアさんは他の方々と『憂鬱』以外の敵をお願いします」
「ハルカさん1人で?無茶です…」
「ファルファさん、お願いします。私に『憂鬱』を倒させてください」
「………どうやらとめても無駄そうですね…わかりました。『憂鬱』の相手はハルカさんに任せます。ただし危なくなったら私達も手を出させてもらいますよ」
ソニアさんが妥協案をハルカに出す。ハルカはソニアさんの言葉を聞き黙って頷いた。
「そろそろ来ますね…いつでも戦えるように準備をしておいてください」
ソニアさんはそう言い残しドラゴンに飛び乗り宙に移動した。
「わざわざお出迎えにいらしてくれたのですか?ありがとう」
ハルカ達の前に現れた魔族の大群から『憂鬱』の魔族イザベラが前に立ちハルカ達に言う。
「お出迎え?私達はあなた達にあの世への招待状を渡すために来ました。イザベラ、あなたの相手は私がします。私と一騎打ちをしてください」
「ほう。面白い…わかった。いいだろう…お前ら絶対に手を出すなよ」
イザベラは部下の魔族達にそう言い残しハルカの前に降り立った。
「ところで、今日は『強欲』はいないのか?」
「リュウさんは今お疲れみたいで少し休んでます。ですからリュウさんに代わり私があなたを倒します」
「そうか、じゃあ一騎打ちを始めよう。いつでもかかってくるといい…」
「リュウさん…私、リュウさんのために…みんなのために…絶対に勝ちます」
ハルカはそう決意してイザベラに向かっていく。
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