Re:legend

りゅう

394:衝撃










「一体何が……」

ニコルちゃんが僕に抱きついて周りを見渡す。

「ニコルちゃん、大丈夫だよ。とりあえずフランとシャルロット、ユリちゃんは家の中を見てきてくれるか?」

「わかりました。シャルロットさん、ユリちゃん行きましょう」

フランはシャルロットとユリちゃんを連れて屋敷に入る。

「スカーレッドはグランブルー達の様子を見てきてくれ」

『わかった』

スカーレッドは念話で僕にそう言い普段グランブルーがいる場所に向かう。

「ニコルちゃん、大丈夫だから…何かあっても僕が守るから」

僕はニコルちゃんにそう言いながら庭を歩く。

「あれ……ハルカ!ハルカ…」

真夏にも関わらず雪が積もった庭にいたハルカを発見した僕はニコルちゃんを連れてハルカのもとに向かう。

「ハルカ、一体何が起こったんだ?」

「リュウさん…リュウさん…リュウさん…ごめんなさい…私…私のせいでみんなが……」

ハルカが泣いて僕に抱きつきながら言う。

「ハルカ…みんなは何処に?」

「みんななら近くにいると…」

ハルカが泣きながら僕の質問に答えてくれる。ハルカの言葉を信じ僕は再び周りを見渡すが周りには積もった雪と氷の塊が複数あるだけだった。

「誰もいな……」

僕はハルカに言おうとした言葉を引っ込める。僕がハルカを見つけたときハルカが大事そうに抱きしめていた氷の塊…その中にエリカの姿があった……

「まさか…」

僕は慌てて周りの氷の塊を調べる。アミちゃん、サラちゃん、ソフィラさん、フレイム、ソラミちゃん、ラハドさん、エイリーン、白、ジャンヌ、エリス、コリンさん…みんな氷の塊の中にいた。

「ハルカ…何があったか説明してくれないか……」

僕は困惑しながらハルカに説明を求める。

「そう…ですよね……リュウさん、さっき起こったことを話させてもらいます。でも、その前にみんなを中に……」

「そうだね…とりあえずみんなを中に運ぼうか……」

僕はみんなが入った氷の塊を家の中に入れてフラン達と合流する。













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