Re:legend
392:80%
「ふう…大体片付いたわね…」
シャルロットが辺りを見渡しながら言う。シャルロットの周りにはシャルロットが作った剣が大量に浮いているだけで魔族の影は1つもなかった。
「そうですね。お疲れ様です」
スカーレッドに乗ったフランがシャルロットにそう言い海岸に向かう。
「シャルロットさん、フランさん、お疲れ様です」
海岸にいたニコルちゃんがシャルロットとフランに気づいて言う。
「結局1人も撃ち漏らさなかったですね…流石です」
「それほどでもありませんよ。騎士団の方々の避難はすみましたか?」
「はい。先程完了しました」
「じゃあ、あとは…」
フランが心配そうな表情で僕の方を見る。
「フランさん、大丈夫ですよ。リュウさんが負けるわけありませんから…」
ニコルちゃんがフランにそう言う。
「そうですね…リュウさんなら大丈夫ですよね…」
フランがそう言い僕を見つめていた頃、僕はエリュシオンでイザベラの魔法を防ぐ防戦一方だった。
「フェアリー、フレア、ぶっつけ本番で悪いけどやるぞ」
「わかりました」
「了解」
僕の言葉を聞きフェアリーとフレアが僕の鞄から飛び出す。
「精霊神モード、火80%風80%」
僕は覚醒状態になりフェアリーとフレアから体力に力を受け取る。まだ100%はできないがこれならイザベラも倒すことができそうだ。
「へえ、あれからあまり時間が経ってないのにこんなに強くなったんだ…これは本気でやらないといけないかもな……」
イザベラが真剣な眼差しで言う。いつも何処と無くふざけていたイザベラがここまで真剣そうな表情をしている。僕は警戒しながらもイザベラにエリュシオンを向ける。
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