Re:legend
388:『憂鬱』の魔法
「うは〜たくさん来ましたね〜」
シャルロットが海岸から海の上を見て言う。魔族が海の上に大量発生していた。
「シャルロット、フラン、ニコルちゃんはファルファさんたちと連携して他の魔族をやってくれ」
「「「わかりました」」」
「へえ…僕の魔法をくらっても動ける奴が数人いるみたいだね」
『憂鬱』の魔族、イザベラがわけのわからないことを言う。気になって振り返ってみると騎士団の隊員たちが全員倒れていた。
「ファルファさん、何があったんですか?」
「わかりません。突然倒れだしてしまい…」
ファルファさんも何が起こったのかわからないようだった。
「お前が何かしたのか?」
僕はイザベラの方を向いて尋ねる。
「ああ、僕の前で強い意志を持たぬものは動けなくなる。故に彼らは倒れた。強い意志を持たぬ愚か者たちが…」
『憂鬱』の魔法…結構厄介だな…
「とりあえず、シャルロット、フラン、ニコルちゃん、ファルファさんで海からやってくる魔族の迎撃を頼む」
「了解」
シャルロットが勢いよく飛び出す。『怠惰』の魔法を使い無数の剣を作った。シャルロットはそのうちの1本に飛び乗り魔族目掛けて進んでいく。
「スカーレッドさん、乗せてもらいますよ」
フランがスカーレッドに飛び乗りながら言う。フランがちゃんと乗ったのを確認し、スカーレッドも魔族たち目掛けて進み出す。
「ニコルさん、一旦敵はフランさんとシャルロットさんに任せましょう…私達は騎士団団員を安全な場所に避難させつつシャルロットさんとフランさんが撃ち漏らしたやつらを倒しましょう」
「そうですね。わかりました」
ファルファさんとニコルちゃんが騎士団団員たちを安全な場所に連れて行く。ぶっちゃけかなり助かる。これで騎士団団員がどこに転がっているか考えずに戦える。
僕はエリュシオンを強く握りなおしてイザベラに向かって行く。
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