Re:legend

りゅう

367:記憶








「フレイム、フレイム…フレイム…フレイム…フレイム……」

みんなが家の中に入った後も風の魔女ウィルモアは一人でぶつぶつ呟いていた。

「……………………………………………………………………………我はここで…何を?」

苦しんでいた風の魔女ウィルモアから放たれた魔力は以前の荒々しく凶暴な魔力だった。

「貴様は……我はここで……」

「どうやら記憶は戻ったみたいだな…いろいろと答えてもらおうか」

僕は以前、風の魔女ウィルモアが記憶を失っていた頃の風の魔女ウィルモアも知っている。あの頃の風の魔女ウィルモアと今の風の魔女ウィルモアは完全に一致していた。

「どうやら記憶は戻ったみたいだな…」

「記憶?だと………まさか…貴様、あいつに会ったのか?」

風の魔女ウィルモアが慌てながら僕に尋ねる。

「あいつ?」

「ああ………………」

風の魔女ウィルモアは何かいいかけていたが地面に倒れこんだ。気を失っているらしい。なんだったんだ……

「みんな…一応大丈夫みたいだから出てきていいよ」

僕は風の魔女ウィルモアが本当に気を失っていることを確認してみんなを呼ぶ。

メグが風の魔女ウィルモアの様子を見るが完全に気を失っているみたいだ。

とりあえず風の魔女ウィルモアを家の中に運ぶ。この前まで記憶を失っていた風の魔女ウィルモアが使っていた部屋に風の魔女ウィルモアを寝かしつける。

起きた時のために白とソフィラさん、アミちゃん、サラちゃんが見張りをしてくれることになった。

その間、僕は客室にて火の魔女フレイムと向かい合っていた。











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