Re:legend

りゅう

366:保護









「リュウさん、大丈夫ですか?」

ハルカが僕の元に駆け寄ってくる。

「良かった…無事みたいで…リュウさん、さっきのとてつもない魔力は何だったんですか?」

ハルカが僕に尋ねる。僕はハルカに先程ここで起こった出来事を説明する。

「そうですか…『憂鬱』ですか…とりあえずみんなのところに行きましょう。みんなリュウさんを待ってますよ」

「そうだね。行こうか…」

僕の返事を聞きハルカは僕の腕を掴んで引っ張る。ちょ、はやい、はやいです。もうちょっとゆっくり……

「あっ、やっと来たわね」

僕が先程火の魔女フレイムを助けた場所に行くとそこにはすでにみんなが集まっていた。

「リュウさん、大丈夫でしたか?」
「どこか怪我とかしてないですか?」
「大丈夫?」

アミちゃん、フラン、ニコルちゃんが僕を心配して声をかけてくれる。

「大丈夫だよ。みんなこそ大丈夫?」

「私達の中に怪我人はいないわよ。ただ、そこの魔女さんはいつ目覚めるかもわからない状態らしいわ」

エリカがメグに治療されている火の魔女フレイムを指差して言う。

「とりあえず家に帰ろうか…メグ、移動するけど大丈夫?」

「ええ、一応治療は終わってるから…」

「リュウさん、この島はどうするんですか?」

ハルカが僕に尋ねる。そういえば何も考えてなかったな…とりあえず僕はグランブルーとエメラルド、そしてピュレットからエルザさんの部隊を連れてきて島の防衛等を頼んだ。

「よし、帰ろうか…」

僕はそう言いながらドリフトを発動させた。次の瞬間、僕達は家の前にいた。

「あっ、皆さまおかえりなさい。どちらへ行ってらしたのですか?」

風の魔女ウィルモアが僕達が帰って来たことに気づき僕達の元へやってくる。

「ちょっと近くの島まで行ってきたんだ」

僕は風の魔女ウィルモアにそう答える。

「あら、リュウさんお疲れ様です」

風の魔女ウィルモアの後を追いかけて風の魔女ウィルモアの監視を頼んだソフィラさんも現れる。

「あら、フレイムさん?すごい傷….すぐに中に…」

ソフィラさんがそう言いながら家の戸を開いた瞬間……

「フレイム、フレイム……フレイム、どこかで…」

風の魔女ウィルモアが頭を抱えて叫び出す。

「みんな、一旦家の中に逃げて」

僕はエリュシオンを構えてみんなに言う。











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