Re:legend

りゅう

362:頼み









「ファルファさん、お世話になりました」

「いえいえ、またいつでも来てくださいね。次は…6人で……ですかね?」

お世話になったファルファさんに別れの挨拶を告げた僕をファルファさんがからかってくる。まあ、新婚旅行でまたここに来るのもありかな…」

僕はそう思いながらドリフトを発動させて家に戻る。

「ふう〜なんか久しぶりに帰ってきた気分だな…」

僕はそう言いながらリビングのソファーに腰掛ける。

「そうですね。1日離れただけなのに不思議ですね…」

ハルカがそう言いながら僕の横に座る。

「リュウさん、何か飲みますか?」

「あっ、じゃあお茶で…」

「わかりました」

ハルカがそう言いお茶を入れてきてくれた。僕はお茶を飲みハルカがお茶と一緒に持ってきてくれた煎餅を口に運ぶ。

「あの…リュウさん…その…結婚の話なんですけど……」

ハルカが恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら話し始める。うん。すごく可愛い。

「結婚式は…いつにしますか?」

「うーん、一応一国の王だからそれなりのものをしないといけないってロンさんも言ってたし……はやくて1ヶ月後くらいかな?」

「そうですか、それまでにいろいろと準備をしませんとね….」

「だね…」

ぶっちゃけ結婚式の準備なんてなにをすれば良いのかわからないがロンさんがいろいろとサポートしてくれるみたいなのでかなり助かる……

「ハルカ、ハルカにだけは言っておくね」

僕はリビングに僕とハルカ以外いないのを確認しハルカに言う。

「何をですか?」

「明日、僕は1人で火の魔女フレイムのもとに向かうことにした」

「え?1人でって…いくらリュウさんでも……」

「大丈夫だよ。別に戦うわけじゃないしフェアリーたちとスカーレッドたちも連れてくから…」

「でも…」

「ごめん。勝手なこと言って…でも…みんなを危険に巻き込みたくない…だから頼む、僕が戻るまでみんなのことを見ててあげて…」

「でも……」

「頼む…」

「…………わかりました…」

「ありがとう、じゃあ頼むよ」

僕はハルカにそう言い1人で火の魔女フレイムのもとに向かうことを決意する。












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