Re:legend

りゅう

360:混浴風呂









「みんなまだ寝てますね……」

大広間の中で眠っているサラちゃんの頭を撫でながらアミちゃんが言う。

「まあ、あれだけはしゃいでたら仕方ないよ…」

「そうですね……あっ、リュウさん何か飲みます?」

「あっ、じゃあお茶をもらえるかな?」

「はい。わかりました」

アミちゃんがいれてくれたお茶を僕に差し出す。僕はアミちゃんからお茶を受け取り口に運んだ。

「ふう〜美味しい…」

「そうですか、なら良かったです……なんか冷えてきましたね…リュウさん、今から温泉に行きませんか?」

「え?今から?てか僕、男なんだけど…」

「ええ、今からです。大丈夫ですよ。ここ混浴風呂があるみたいですから」

「混浴風呂って…」

僕は内心ドキドキしながら僕を混浴風呂に誘うアミちゃんを見つめる。

「どうせ近い将来一緒にお風呂に入ることだってありますからいいじゃないですか」

アミちゃんはそう言い強引に僕を混浴風呂に連れて行く。やばい…すごくドキドキしてきた……

混浴風呂に着いた僕とアミちゃんは別々に着替える。

「リュウさん、お待たせしました」

バスタオルを体に巻いたアミちゃんがそう言いながら駆け寄ってくる。

「さあ、行きましょう」

アミちゃんは僕の腕を引っ張りながら言う。
あの…腕が胸に当たってます……タオル越しとはいえ少し柔らかい感触を感じ僕はなんかすごい幸せな気分だった。

「ふあ〜いいお湯ですね〜」

「そうだね〜」

温泉に浸かりながら僕とアミちゃんはゆっくりくつろぎながら話をしていた。しばらくするとアミちゃんが僕に近づいてきて僕の横に座る。なんかすごく近いんですけど………

「リュウさん、私、リュウさんのことが好きです…本当に大好きです。この前リュウさんも私のことを好きでいてくれてるってわかってすごく嬉しかったんですよ。たぶんハルカさんやエリカさん、フランさん、ニコルちゃんも私と同じ思いだと思います」

「そっか…僕も今、アミちゃんに好きって言ってもらえてすごく嬉しいよ」

「あの、リュウさん…やっぱりリュウさんが18歳になるまで結婚はしてくれないんですか?」

「まあ、それは…」

「私も他のみんなも口には出さないけどリュウさんとはやく結婚したいと思ってるんですよ…」

アミちゃんが顔を赤くしながら僕に言う。

「そっか……まあ、僕も別に18歳まで待たなくてもいいかなって最近思うようになってきたんだ…昔は僕がいた世界のこともあったから結婚を先延ばしにしたけど今は元いた世界よりもみんなと過ごしているこの世界が大事なんだ…だから18歳まで待たなくてもいいかなって…」

「そうですか…嬉しいです。じゃあリュウさん、私と……私達と結婚してもらえますか?」

「うん。いろいろと決めることとかがあるからまだ時間がかかるけど近いうちに結婚しよう…」

「はい」

アミちゃんが嬉しそうに返事をする。後でみんなにもこの話をしないとな……

それからしばらく僕はアミちゃんと温泉に浸かり、大広間に戻った。












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