Re:legend
357:卓球
アミちゃんがピン球を高く放り投げる。ピン球が落ちて来たタイミングを狙いアミちゃんはラケットでピン球を擦り付ける。
下回転がかかったアミちゃんのサーブが僕のコートに落ちる。僕はツッツキでアミちゃんのコート手前にピン球を返す。
慌ててアミちゃんがラケットを出すがピン球がアミちゃんのラケットに当たった瞬間ふわっと浮いた。
僕は再びスマッシュを打ち込む。
「リュウさん、思ってたより強いですね」
「まあな…」
僕は少しドヤ顔でアミちゃんに言う。前回、この世界に来て初めて卓球をした時はハルカ、エリカ、フランにボコスカにやられたからな…
「じゃあ次は僕のサーブだな…」
僕は横回転のサーブをアミちゃんのコート目掛けて放つ。
「回転が緩いですよ」
アミちゃんがそう呟いた瞬間、気づいたらピン球は僕の後ろでバウンドしていた。
「え…」
僕は僕のサーブを強力なスマッシュで返したアミちゃんを見つめる。
「まぐれ?」
「いえ、私サーブを返すのめちゃくちゃ得意なんですよ」
アミちゃんが笑顔で言う。ちょっ、なんか嫌な予感が………
次の僕のサーブもアミちゃんにあっさりとスマッシュで返される。
その後、僕がサーブのターンは全てアミちゃんが点を取りアミちゃんがサーブのターンは僕が点を取るという形になっていた。
さて、現在11対10でアミちゃんがマッチポイント、サーブは僕のターン……やばいやばいやばい…
僕は内心かなり焦りながらサーブを放つ。僕の渾身のサーブは数倍の速さで僕のコートに返ってきた。
この世界の人たち卓球つよすぎない?僕は心の中でそう思った。
「じゃあ次は私がやりたい」
僕とアミちゃんが試合をしている間にルールを覚えたサラちゃんが僕達に言う。
その後、僕とアミちゃんはサラちゃんに完敗した………
やっぱりこの世界の人たち卓球つよすぎない?その後ハルカ、エリカ、フランも卓球をしにやって来たが全員サラちゃんにぼろ負けした。
サラちゃん本当に卓球初心者なのかな……
「リュウさん…旅館の人が…夕飯の支度…が…できたって…」
ソラミちゃんが僕にそう言ったのを聞きみんなは夕飯を食べるために大広間に向かう。
僕はラケットとピン球を旅館の受付に返してから大広間に向かった。
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