Re:legend

りゅう

354:結果








テトラとペンタに風の魔女ウィルモアの爪を使った適合検査を頼んでから数日後……

僕はテトラとペンタに呼び出されて2人の研究室に向かった。

「結果がでたのか?」

僕は研究室に入るなり気になっていたことをテトラとペンタに尋ねる。

『はい。でました。これが検査結果です』

テトラがそう言いながら一枚の紙を僕に差し出す。僕はテトラからその紙を受け取り中身を見る。

「えーと…結果だけ教えてもらえる?」

テトラからもらった紙には専門的な用語が多くてよくわからなかった。

『結果だけいいますと彼女は風の魔女ウィルモアで間違いありません』

テトラがそう断言する。まあ、テトラがそう言うのだから間違いはないだろう。となると風の魔女ウィルモアが言っていたノルンとは誰のことなんだ……

僕はそういった疑問を胸に宿してテトラとペンタの研究室をあとにする。

その後、僕は白とソフィラさんに結果を報告に行った。2人ともやはりノルンという人物に心当たりはないみたいだ。

白とソフィラさんに報告した僕はアミちゃんの部屋に向かった。

「アミちゃん、入っていい?」

「はい。どうぞ」

アミちゃんの許可を得て僕はアミちゃんの部屋に入る。

「急にどうしたんですか?」

サラちゃんと楽しそうに遊んでいたアミちゃんが僕に尋ねる。

「うん。ちょっとサラちゃんに聞きたいことがあって…サラちゃん、ちょっと来てもらっていい?」

「えっ、ここでじゃダメなんですか?」

「まあ、ここでもいいか…アミちゃん、ここで少し話していいかな?」

「ええ、いいですよ。今、リュウさんの分のお茶を出しますね」

アミちゃんはそう言いアミちゃんの部屋の棚にあったティーカップを取り出しお茶をいれてくれた。

「サラちゃん、ノルンって名前に聞き覚えはある?」

「ノルンさん…ですか?すみません。聞き覚えないです…」

サラちゃんが困ったような顔で答える。砂の魔女であるサラちゃんなら何か知ってるかもと思ったがダメだったか…

「そっか、邪魔してごめんね。じゃあ僕はこれで…」

「えっ、もう行っちゃうんですか?せっかくだし少し遊んで行きませんか?」

アミちゃんにそう言われ断ることができなかった僕はその後数時間、アミちゃん、サラちゃんと一緒に僕が作ってあげたトランプで大富豪をすることになった。










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