Re:legend
351:いきなり…
「よし、これで終わり。ヒナちゃん、ありがとう」
僕はヒナちゃんに借りていた『嫉妬の書』を返す。これで僕も『嫉妬』の魔法が使えるようになった。
「それにしても便利な魔法ね。相手が何を考えているのかまでわかるなんて…」
ヒナちゃんの横にいたエリカがそう呟く。
「本当に便利だよね…」
「ええ…ん、ちょっと…ヒナちゃん、ちょっとここで待っててくれない?リュウもここにいて」
エリカがそう言い慌てて部屋から飛び出して行く。
数分後…
「お待たせ〜」
エリカがハルカ、フラン、ニコルちゃん、アミちゃんを引き連れて部屋に戻って来た。アミちゃんは無理矢理連れてこられたみたいだ。アミちゃんの後ろにはサラちゃんがいた。
「さて、ヒナちゃん、今から私達がリュウにいくつか質問するからリュウがどう思っているのか教えて」
「えっ、はい…」
ヒナちゃんが僕の方をチラ見する。僕はヒナちゃんにやめてとアイコンタクトで訴えるがエリカの勢いに押されたヒナちゃんはエリカに向けて首を縦に振る。
「じゃあ、さっそく始めようか…」
やばい、テレポートとか使って逃げようかな…
「逃げたらどうなるかわかってるわよね?」
エリカが僕に謎の圧力をかける。これ逃げたらやばいやつだ…
「じゃあ、お姉ちゃん達何か聞きたいことはある?」
「えっ、えっと…聞きたいことって?」
「あっ、みんなはヒナちゃんの魔法の力を知らないんだよね。えっとヒナちゃんの魔法は相手の心を読めるみたいな感じなの、だからリュウが私達をどう思ってるか聞いてみようって感じの企画よ」
企画って…そんな企画しなくていいから…
エリカの話を聞いたハルカ、フラン、ニコルちゃん、アミちゃんの目つきが変わる。うわぁこの人達やる気だ…
「じゃあまず私からいい?」
ハルカがエリカにそう言うとエリカは首を縦に振る。
「じゃあ、さっそく…リュウさんは私達のことをどう思ってますか?好きですか?どれくらい好きですか?」
いきなりハードルの高い質問来た〜
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