Re:legend
314:ウィルモア攻略開始
「アミちゃん…大丈夫?」
アミちゃんの部屋に入って来たシャルロットがアミちゃんに尋ねる。
「シャルロットさん…シャルロットさんも戦いたくないんですか?」
「私はあなたみたいに弱くないわよ。ただリュウさんにあなたの護衛を頼まれただけ…」
「そうですか…ソフィラさんは今どこに?」
「ピュレット王城でこの大陸に何かあったときに備えて待機してる」
「そうですか…」
アミちゃんはそう言いながら部屋の窓の外を見つめる。
「みんな強いから大丈夫よ。あなたも私が守ってあげるから安心しなさい」
「はい。ありがとうございます」
「ふう、こうもあっけないとつまらんな…」
風の魔女ウィルモアが足元に倒れこむハルカとエリカを見下ろしながら言う。
「まだ、やれ…くっ…」
立ち上がろうとするハルカを風の魔女ウィルモアが踏みつけた。
「お姉ちゃん!」
「どうした?お得意の『傲慢』の魔法は使わないのか?いや、もう使えないのか…」
風の魔女ウィルモアがハルカを踏みつけながら嘲笑う。ハルカを踏みつけている風の魔女ウィルモアを睨みつけながらエリカは頑張って立ち上がろうとしていた。
「ふっ、我は優しいからな2人仲良くあの世に送ってやろう…」
風の魔女ウィルモアがそう言いながらハルカの手を掴みハルカをエリカ目掛けて投げつける。
「「きゃっ」」
エリカにハルカがぶつかり2人とも倒れこむ。
「これで終わりだ…」
風の魔女ウィルモアがそう言いながらハルカとエリカ目掛けて魔法を放つ。
「そこまでだ…」
僕は剣で風の魔女ウィルモアの魔法を切り裂きハルカとエリカを救う。
「2人とも、大丈夫か?」
僕は2人を見て慌てて2人に回復魔法を使う。
「ありがとうございます」
「ありがと…」
「ふう、間に合って良かったよ。とりあえず2人は家に戻って…」
「嫌です」
「嫌」
僕の言葉を遮りながら2人は拒否する。
「まあ、ここにいても邪魔になるだけだから私達は他のところに向かうわ」
「リュウさん、ここは任せますね」
2人はそう言いその場から立ち去ってしまった。
その場には僕と風の魔女ウィルモアだけが残された。いや、一応カバンの中にフェアリーがいますけどね!
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