Re:legend

りゅう

311:喧嘩








「アミちゃん…」

僕はアミちゃんになんて言えばいいのかわからなかった。

「だったらあなたはもう戦わなければいい、早く会議室から出て行きなさい」

エリカがアミちゃんに言う。

「エリカ!言い過ぎだ…アミちゃんは僕やみんなのことも考えて言ってくれてるんだぞ…」

「ええ、そうよね。アミちゃんが私たちのことも考えて言ってくれるのは嬉しい…だけどアミちゃんは私たちのことだけしか考えてない」

エリカがアミちゃんの方を見ながら言う。

「私たちには魔族や魔女と戦えるだけの力があるの。だから私たちは魔族や魔女から力のない人達を守らないといけない……私にはは誰かが傷ついているのを黙って見ているようなことはできない…」

「そう…ですか…エリカさんがそう思ってるなら私には止めることはできません…」

アミちゃんがそう言いながら部屋から出て行く。

「アミちゃん…」

僕は慌ててアミちゃんを追いかけて会議室から出て行こうとする。

「リュウ!どこに行く気?あなたが始めた会議なのに途中ですっぽかすなんて認めないわよ」

エリカが僕にいる。

「でも、アミちゃんを…」

「アミちゃんは自分から戦うのをやめるって言って出て行った。アミちゃんは戦いたくないって思ってる。だったら私達にアミちゃんを戦場に送り出すなんてことはできない。あの子が自分から戦いたいといえば別だけど」

「リュウさん…アミちゃんには…私が…近くに…いてあげます…」

「わかった。頼んだよ…」

「はい…」

ソラミちゃんがそう言い会議室から出て行きアミちゃんの後を追う。

「みんなはアミちゃんが言っていたことを聞いてどう思った?」

「私はアミちゃんが言うことは一理あると思いました。だけど、エリカさんの言う通り誰かが傷ついているのを黙って見ていられません。だから私は戦います」

ユリちゃんが答える。他のみんなも次々と返事をするがみんなは僕とともに戦ってくれるみたいだ。

その後、風の魔女ウィルモアとの戦いに向けての話し合いをして会議は終わった。











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