Re:legend

りゅう

297:ゼロ







「10、9、8、7…」

風の魔女ウィルモアが魔力を集中させながらカウントする。

他の魔女達も魔力を集中させている。今のところ風の魔女ウィルモアと火の魔女フレイム、氷の魔女フロストの魔力は互角だ。3人ともとてつもない魔力を蓄えている。だが、その3人の魔力を上回る魔力をソフィラさんは蓄えていた。

「6、5、4、3、2、1…」

風の魔女ウィルモアのカウントが終わる直前、風の魔女ウィルモア、火の魔女フレイム、氷の魔女フロストは魔法を発動させる準備に入った。ソフィラさんはまだ魔力をため続けている。






「すごい魔力…これが魔女の本気なの…」

僕の横にいるエリカが遙か遠くから感じる魔力量に驚く。

「まさかここまですごいとは…でも、みんなで力を合わせればきっとなんとかなるよ」

「そうね、みんなで力を合わせればきっと…」

僕の言葉を聞きエリカは少しホッとしたみたいだった。
他のみんなも不安そうだったがさっきから各国の王達がみんなを激励しに向かっているから不安を取り除くのは各国の王達に任せるとしよう。

僕はみんなの士気を上げることを各国の王達に任せて、みんなが魔法で作り出した防御魔法に次々と魔力を流し強化していく。

先程、南側の国にいる防御魔法使いをたくさん連れてきたので人数はかなりいる。

この分断壁の上にいるみんなが防御魔法を発動させている。これほど心強いことはないだろう。

数分後、魔女達の魔力に動きを感じた。

「みんな、魔法に力を集中させるんだ!」

僕は大声で叫ぶ。すると僕の言葉を聞いた人が魔法に魔力を流しこみ、それを見た人が魔法に魔力を流しこむ。波のように防御魔法が大量に作られていく。






「ゼロ」

風の魔女ウィルモアが呟いた瞬間、風の魔女ウィルモア、氷の魔女フロスト、火の魔女フレイムが同時に動きだす。









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