Re:legend

りゅう

292:崩壊の可能性








「ソフィラさん、大丈夫ですか?」

アミちゃんと白を家に連れて行った後すぐに僕はソフィラさんの元に向かった。

「ええ、大丈夫です」

他の魔女の攻撃を防ぎながらソフィラさんが僕に言う。

「それよりもかなりまずいです。他の魔女達の力が予想以上に戻ってます。このまま私達が戦い続けたらこの大陸は滅ぶでしょう…」

「え?」

ソフィラさんの言葉を聞き、僕は硬直した。

「まあ、手段はあります。リュウさんは急いで大陸北側にいる人を南側に移動させて、防御魔法の使い手を大陸を半分にしている壁の近くに集めてく防御魔法を発動させてください」

「わかりました。ここは任せてもいいんですよね?」

「ええ、任せなさい。その代わりそっちは任せましたよ」

ソフィラさんがニコッと微笑みながら言う。

「ソフィラさん、一応これを渡しておきます」

僕はバンクカードから銃を取り出して弾を詰めてソフィラさんに渡す。

「これはヒナちゃんが持っていたものですか?」

ソフィラさんが銃を見て言う。

「はい。使い方はわかりますか?」

「ええ、わかりますよ。ここを引けばいいんですよね」

ソフィラさんが引き金を指差して言う。

「はい。ただその銃は自分に向けた撃ってください。その銃の弾にはドリフトが付与されているゴム製のものなので当たっても痛くないですし当たった瞬間家に移動するようになってます。いざとなったらすぐに使ってください」

「わかりました」

「じゃあ、ここは任せますよ」

「はい」

ソフィラさんの返事を聞き、僕は一旦家に戻る。そしてアミちゃん、ハルカ、エリカを連れて北側と南側を分断している壁の近くに移動する。

3人に大体の事情を話しハルカ達に防御魔法を発動してもらう。

「もしもし、ラスか?今すぐドリフトで分断壁の前に来てくれ」

数秒後にラスが機械族のみんなを連れてきた。

僕はみんなに事情を話し、僕はテトラを連れて北側に残ってる人達を助けに向かう。テトラを連れて行くのは機械族にはどこに人間がいるのか察知できる能力があるからだ。ラスもドリフトが使えるので協力してもらう。とりあえず北側にいる人は分断壁の前に移動させることになった。








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