Re:legend
290:火と氷の戦い
現在僕達がいる大陸のすぐ近くの大陸で2人の女が戦いを繰り広げていた。
「ふあ〜フロストちゃん強すぎだよ〜疲れるな〜」
火の魔女フレイムが手のひらから炎を放ちながら言う。
「疲れた…か…なら永遠に眠るがいい」
氷の魔女フロストが飛んでくる火の玉を全て凍りつかせて言う。
「それはちょっとごめんかな」
足元が凍らされていくのに気づき地面を火で焼き払いながら火の魔女フレイムは巨大な火の玉を氷の魔女フロストに向けて放つ。
「そうか、なら永遠に氷漬けなんてのはどうだ?」
飛んでくる巨大な火の玉を氷の魔女フロストは作り出した氷の壁で受け止める。
「うーん、さっきからおっかないことばかり言うね〜」
自身に迫る氷の塊を次々と躱しながら火の魔女フレイムは氷の魔女フロストとの距離を縮めていく。
「火拳」
「氷拳」
火を纏った火の魔女フレイムの拳と氷を纏った氷の魔女フロストの拳がぶつかり合う。威力は互角みたいでお互い数メートル後ろに吹き飛ぶだけで済んだ。
「ふう〜そろそろ本気でやるよ〜」
「ふっ、じゃあ私も本気を出すとしよう」
「「覚醒の魔女」」
直後、2人の魔女の魔力が一気に膨れ上がる。
「面倒だし一気にけりをつけようよ」
火の魔女フレイムが魔力を集中させながら氷の魔女フロストに提案する。
「なるほど、たしかにこれ以上長く戦うのは面倒だな…いいだろう、次で決着をつけよう」
氷の魔女フロストが魔力を集中させながら言う。2人の魔女はその後数分間その場から動かずに魔力を溜め続ける。
「燃え盛る世界」
「凍てつく世界」
2人の魔女がそれぞれ現在使える最高の魔法を放つ。魔法と魔法がぶつかり合い。大陸が燃える。
「ふう〜私の勝ちかな?」
周りが燃えているのを確認して火の魔女フレイムは勝ちを確信する。
「なんだ、また決着はつかなかったみたいだな…」
声が聞こえた瞬間、大陸の半分が凍りつく。
「え〜まだ生きてたの〜」
火の魔女フレイムが目の前に立つ氷の魔女フロストに言う。
「まあな、この大陸ももうダメそうだな、場所を変えるとしよう」
「そうだね〜じゃあ移動し………」
2人の戦いにより半分が火で包まれ半分が氷漬けになった大陸から2人が離れようとした瞬間、2人は未知の気配を感じた。
「なんか只事じゃなさそうだね〜面白そうだし行ってみない?」
「ふむ、たしかに興味があるな、よし、行ってみるとしよう」
2人の魔女が謎の気配目掛けて飛び立つ。
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